にょうどうかれつ
尿道下裂
概要
尿道下裂とは、泌尿器科疾患の中の男児の生殖器系の疾患のひとつで、生まれながらの先天性疾患です。尿道が亀頭の先端まで発育形成されず、外尿道口が陰茎の腹側に開いている状態で、尿の排泄口が陰茎の近く、腹側に開いているため、立位での排尿が難しく、成長後は性交渉にも支障をきたす可能性があります。
治療
尿道下裂の治療は手術のみで、多くは1~2歳時の体重が8~10㎏程度の時に手術を行います。一般的には、本人の尿道周囲の陰茎皮膚を利用して皮膚を管状に形成し、尿道として陰茎皮下に埋没する方法の手術を行います。尿道下裂の手術は、難易度が高く、経験が必要な手術だといわれていて、術後、形成した尿道が狭く詰まってしまったり、縫い目から尿が漏れたりすることもあり、慎重に経過を観察する必要があります。
更新:2022.07.27