その他の依存症

精神科

その他の依存症

どんな病気?

ある特定の行動への依存にはさまざまなものがあります。「買い物依存」「ゴミ屋敷」「窃盗症」「ポルノ中毒」「整形依存」などをマスコミなどで耳にすることも多いかと思います。それらを考える時に、人格の問題だけでは片付けられない依存症的な側面も含まれていることに注意が必要です。なかには社会的な規範や法律に触れる行為も含まれるため、適切な治療や支援を受けないと犯罪などの社会的問題につながりやすい点に注意が必要です。回復には専門機関での治療のほかに、自助グループや回復施設に参加することが重要になります。

症状

いろいろなものに依存する危険があります

仕事終わりの一杯や自分へのご褒美の買い物、休みの日のゲームなど、普段、私たちはいろいろなものを楽しみにして生活しています。しかし、どのようなものでも度を越してしまうと依存症になるリスクを持っています。そういう理由で、依存症の仲間と呼べるものはたくさんあります。窃盗症、買い物依存、放火症、性依存などの病的な衝動の問題とみなされていたもの、ためこみ症、抜毛症、皮膚むしり、摂食障害などの強迫的な側面を持つものや自傷行為、対人関係への依存などが挙げられます。これらをひとくくりに依存症と言い切れない部分も残ります。しかし、「やっちゃダメとわかっていてもやってしまう」というのが依存症の本音と考えるなら、依存症にはいろいろなものがあることがわかるでしょう。これらは、アルコールや薬物のような物質の依存ではなく、ある特定の行動へ依存しているので、「行動の依存」と言います。このような行動の依存も、繰り返すうちに自分の意志だけでは行動のコントロールができなくなり、良くない結果になると分かっているのに止められなくなり、家族や周りにも悪影響を及ぼすようになっていきます。そして、その後には必ず後悔が出現します。依存行為も途中からは楽しむためだけにやっているわけではないのです。また、依存症の特徴として、窃盗症と摂食障害の両方を合併するなど、何種類かまたがって依存することがよくあります。

これらから分かるように、依存症の患者さんは「生きづらさ」を抱えており、憂さを晴らすための行動を繰り返した結果、依存に陥ってしまうのです。

検査・診断

問診や心理検査などから総合的に判断します

生活歴や病歴を問診し、画像検査や心理検査を加えて、総合的に判断します。その他の依存の場合、衝動制御の障害や強迫症などの合併症を持つことが多いため、なぜ依存に至ったのか、「生きづらさ」の原因はどこにあるのか、患者さんそれぞれの背景を詳しく検討して治療につなげます。

治療と経過

薬が効果的な場合もある目的にあった回復施設も

他の依存症と同じく認知行動療法や目的に合った回復施設、自助グループへの参加が治療の基本となります。症状によっては薬による治療を行います。身体的な合併症がある場合には、身体ケアを行いながら徐々に依存症のケアをしていき、回復につなげます。再発のリスクは常にあるため、一歩ずつ回復していく必要があります。回復していくことが本人の自信につながり治療となるのです。

ただし、放火、窃盗、または性的問題行動などで社会的な問題を生じていれば、司法対応も踏まえて考えていかなければなりません。

よくある質問

またやってしまいそうな時、どうしたら良い?

大きく分けて2つのことが重要になります。1つ目は、またやってしまいそうな状況を把握しておくことです。そして、そのような状況の時にどう対処をすると避けられるか、考えておくことが2つ目です。戦略を立てて対策することが大事になります。
依存症治療では、1回やってしまったとしても次につなげる良い機会という考え方を持ち、連続することを防ぐことに重点を置きます。しかし、社会的問題につながる場合は、1回でもやってしまうと現実的に司法介入となりえるため、より強固な戦略プランが必要になります。

図

症状をCHECK
※症状は人によりさまざまです

  • □ インターネットなどで余計な買い物をしてしまう
  • □ 買った後、使わないことが多い
  • □ 必要ない物を万引きしたことがある
  • □ 物を捨てられない
  • □ 食べ吐きがやめられない
  • □ お腹いっぱいなのに食べてしまう
  • □ 自分の身体を傷つけたことがある
  • □ 他人の物にいたずらしたことがある
  • □ ひとりの時間が寂しい
  • □ 性欲を自制できない

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更新:2026.08.14