うつ病の新しい治療法:rTMS(反復的経頭蓋磁気刺激療法)について
精神科

2019年6月から保険適応となった新しい治療法です。薬物療法で十分な効果が得られない場合の選択肢として期待されています。
rTMS療法とは
rTMSとは、repetitive Transcranial Magnetic Stimulationの略で、反復的経頭蓋磁気刺激を意味します。
専用の医療機器を用いて、前頭前野という脳部位に繰り返し磁気刺激を与えることで、特定の脳の活動を変化させ、うつ病の症状を緩和する治療です。
アメリカをはじめとした海外では、うつ病の治療に広く実施されています。日本では2019年に「成人のうつ病患者(既存の抗うつ薬治療で十分な治療効果が認められない場合に限る)」で保険適応になりました。
当院では2023年10月より専門医によるrTMS診療を行っています。薬物療法で十分な効果が得られなかったり、副作用で薬剤が使用しづらいなどの治療困難なうつ病の方に対して、新たな治療の選択肢となり得ます。

rTMS療法は、麻酔などの前処置が不要で、起きた状態で実施できるなど、患者さんの身体的な負担も少なく、安全性も高い治療です。一方で主な副作用は、頭痛や刺激部の不快感などがあります。


かかりつけ医から紹介を受けた際は、当院を受診頂いてから日本精神神経学会が公表しているrTMS適正使用指針に基づき適応の有無について判断します。
治療時間は1日1時間程度のため、外来で実施している医療機関もあります。まずは専門機関へのご相談をお勧めします。
更新:2026.08.14
