病院を受診するときに 知っておきたいこと 気をつけたいこと
看護部 地域医療連携室
紹介や予約がなくても受診できますか?
当院は滋賀県の高度・専門医療を担う総合病院として、原則、地域の診療所などから紹介のあった患者さんを診察しています。そのため、初めて受診される場合は、事前に予約の上、かかりつけ医師の紹介状を持参ください。紹介状がない場合は、厚生労働省の定めにより、診察料とは別に選定療養費が必要になります。
また、予約を取らずに来院されますと、診察まで長時間お待ちいただく場合があります。
受診の際に心がけることは何ですか?
1.伝えたいことはメモして準備しましょう。
- 主治医にとって、症状や経過を正しく把握することが治療の第一歩です。診察の際にしっかり伝えられるように、メモに書き留めましょう。
- 不安に感じていることも紙に書き出しておくとよいでしょう。
2.よりよい関係づくりのために、ご協力ください。
病気を治療するためには、患者さんと医師や看護師との信頼関係が欠かせません。医療者にまかせるだけではなく、患者さん側からも自身の思いや考えを伝えていくことが大切です。
3.自覚症状と病歴は「あなた」を伝える大切な情報です。
- 症状
- いつから、どこに、どのような症状が出たのか、診察までにどのような変化があったのか、時系列で整理しましょう。うまく説明できないことは、写真などにして持参するとよいでしょう。スマートフォン(携帯電話)などの写真でも大丈夫です。
- 既往歴
- 現在治療中の病気と飲んでいる薬、これまでかかった病気と飲んでいた薬を伝えましょう。
- その他
- 飲酒や喫煙の有無、アレルギー、家族の病気なども重要な情報ですので、書き留めて主治医に伝えてください。
4.これからの見通しを聞きましょう。
診察の際には、主治医や看護師の話をしっかり聞いて、分からないことや不安なことがあれば、遠慮しないで質問しましょう。これからどうなっていくのか、どんな治療をするのかなどを聞くと、見通しが立てられ、自分が何をすべきかよく分かります。
5.その後の変化も伝える努力をしましょう。
- 「よくなった」「変化がない」「悪くなった」……、どれも大変大切な情報です。
- 情報を“伝え合う”ことが大切なコミュニケーションづくりになります。
6.大切なことはメモにとって確認しましょう。
- 治療の方法や今後の見通しなど、大切なことはメモを取りましょう。
- 手術など、特に重要な内容は医療スタッフにメモを見せて、内容を確認してみるのも1つの方法です。
7.納得できないことは、何度でも質問しましょう。
専門的な話なので、すぐに理解できないのは当然です。分からないこと、納得いかないことは、何度でも質問してください。
8.治療効果を上げるため、お互いに理解が必要です。
患者さんは病気を早く完全に治してほしいと願うものですが、医療にも限界があります。医師も「最善の医療」が提供できるように努力いたしますが、すべてが完全ではありません。
9.よく相談して、治療方針を決めましょう。
治療方針は1つとは限りません。医師と話し合って、最もよい治療方法を決めていくことが大切です。
10.かかりつけ医を持ちましょう。
「かかりつけ医」とは、風邪など日常的な病気や軽いけがなど気軽に診てもらえるような、身近にある開業医院や診療所の医師のことです。
受診の際に「お薬手帳」を持っていく必要がありますか?
現在どんな薬を服用しているかはとても大切な情報であり、確認のためにも、「お薬手帳」は忘れずに持参ください。まだ持っていない場合は、調剤薬局でもらえます。
最近はスマートフォン(携帯電話)などに、「お薬手帳」のアプリを取り込むこともできます。
受診するときの服装は?
検査や診察などが受けやすいように、脱ぎ着しやすい服装でお越しください。(スーツや着物での受診は脱ぎ着に時間がかかりますので、お控えください)
また、感染症予防として、手洗い、咳エチケットおよびマスクの着用にご協力ください。
どの診療科を受診すればよいか迷うときは?
正面ロビーの紹介受付カウンター横に、「受診科相談窓口」を設けています。平日の午前9時から午前11時まで看護師が常駐していますので、気軽に相談ください。
セカンドオピニオン外来について教えて
当院以外の医療機関の診察を受けている方で、「ほかの医師の意見も聞いて、納得して治療を受けたい」という場合に、現在の主治医から提供された診断や治療の資料から、今後の治療に関する意見を提供し、参考にしていただくことを目的として、セカンドオピニオン外来を開設しています。
セカンドオピニオンをご希望の方は、がん相談支援センターに相談ください。
検査結果や治療方針の説明は、家族と聞くほうがよいですか?
病気の治療には、家族の方などの理解や協力が大きな支えになります。大切な説明の際には、ぜひ家族の方も一緒に聞いていただきたいと思います。
障害者や外国人の方への受診のサポートはありますか?
視覚障害・聴覚障害・身体障害のある方、また外国人の方で言葉(会話)が困難な方には職員がサポートしますので、安心して受診してください。
更新:2024.10.21