梅毒感染者急増中!不安な時はまずは検査

メディカルブレイン編集部

現在、梅毒の感染が急増していることをご存じでしょうか。
2021年から2023年までの3年間は、毎年感染者数の最多記録を更新しています。

梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌が原因の性感染症で、キスや性行為によって感染します。感染から発症までの潜伏期間が比較的長く、3週間から3か月とされています。
また、一度症状が現れても自然に消えてしまう潜伏期があるため、感染していない、自然に治ったと思い込んでしまい、病状が進行してしまったり、他の人に感染を広げてしまう可能性もあります。

梅毒の症状や治療についての詳細は、こちらの解説ページをご覧ください。

梅毒は一度感染すると、治療をしない限り治ることはありません。自分が感染したか不安に思った場合、どのように対処すればよいでしょうか。

今回は、現在の梅毒の流行状況や、感染している可能性がある場合の対処法について解説していきます。

梅毒の流行状況

梅毒の感染者数は、1967年以降減少を続けていましたが、2011年から増加に転じ、2019年から2020年にわずかに減少しましたが、2021年からは再び大きく増加しています。
2023年も前年を上回り、感染者数は15,000人に達し、最近の3年間は連続で過去最多を更新しており、感染対策に十分な注意が必要な状況です。
さらに、2023年と10年前の2013年の感染者数を比較すると、男性は約10倍、女性は約22倍と、この10年で爆発的に増加していることがわかります。

年代別に見てみると、男性は20歳代から60歳代にわたり平均的に感染が見られます。一方で、女性は20歳代の感染が突出しており、男性を含めてもこの年代の女性が最も多い感染者数となっています。

グラフ:梅毒感染報告数推移
梅毒感染報告数推移
グラフ:梅毒報告数の年次推移
梅毒報告数の年次推移

梅毒の感染経路

梅毒は、主にセックスなどの性的接触により、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。性的接触があれば、誰でも感染する可能性があり、キスでもうつることがあります。
また、オーラルセックス(口腔性交)やアナルセックス(肛門性交)などでも感染し、一度治っても再び感染することがあります。

梅毒の検査

梅毒などの性感染症は、症状がなくても感染しているケースも多く、気付かずに他の人を感染させてしまうこともあります。もしかしたら感染した可能性があると思った場合は、すぐに検査を受けることが大切です。
また、セックスやキスなどで他の人に感染させている可能性がある場合は、自分だけでなくその人にも検査をすすめましょう。

梅毒は早期であれば、抗菌薬を1か月程度飲むこと治すことができます。早期発見、早期治療が何よりも大切です。

検査方法

梅毒の検査は、少量の血液を採取して行う血液検査(抗体検査)です。
性感染症の種類によっては、尿検査の場合もあります。また、患部を綿棒でぬぐって行う検査もあります。

検査を受けられる場所

保健所

梅毒に限らずHIVなどの性感染症の相談・検査は、全国の保健所や自治体で、匿名(住所、名前を聞かれない)、無料で受けることができます。自分が住んでいる自治体以外の保健所や自治体でも検査を受けることができます。

また、夜間、休日にも検査が可能な場合や、レディースデーなどが設けられているところもあります。

検査結果は直接本人のみに伝えられるようになっているなど、プライバシーにも十分配慮されています。

検査場所によって、受けられる性感染症の種類や、検査予約の方法、定員などが異なりますので、詳細はお近くの保健所や自治体に確認してください。

また、「全国HIV/エイズ・性感染症 検査・相談窓口情報サイト」で検査・相談施設を探すこともできます。

【全国HIV/エイズ・性感染症 検査・相談窓口情報サイト】
https://www.hivkensa.com/

病院・診療所

既に症状が出ている場合や、パートナーの感染が明らかな場合は、検査後にスムーズに治療が受けられるように、病院や診療所で検査を受けることをおすすめします。

梅毒などの性感染症の場合、性病科、感染症科のほか、泌尿器科(男性)、婦人科(女性)、皮膚科(皮膚に症状が出ている場合)、耳鼻咽喉科(のどに症状が出ている場合)を受診することができます。症状が出ている場合は、保険診療となります。

梅毒などの性感染症に感染したことに気付かずに放置してしまうと、自分だけでなく大切なパートナーにも感染させてしまう可能性があります。現在、梅毒が急拡大しています。少しでも不安に思うことがあれば、躊躇せずに検査を受けるようにしましょう。

更新:2024.03.11