今後の流行に警戒!マイコプラズマ肺炎

メディカルブレイン編集部

2023年の秋ごろから、中国や韓国でマイコプラズマ肺炎の感染者が急増しています。
この病気は、子どもの感染が約8割を占めますが、大人にも感染する可能性があります。

日本でも今後の流行が懸念されるマイコプラズマ肺炎について、流行の原因や日本の現状について解説していきます。

咳をする男の子

マイコプラズマ肺炎とは

マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマ細菌による呼吸器感染症が進行し、肺に炎症を引き起こすことで生じる肺炎です。
マイコプラズマ感染症は、潜伏期間が2週間~3週間と長く、症状が出ても軽い場合が多いため、感染者が出歩いて人にうつしていくことから「歩く肺炎」と呼ばれることがあります。

マイコプラズマ感染症の症状や治療についての詳細は、「マイコプラズマ感染症」の解説ページをご覧ください。

世界の流行の状況

韓国では、2023年10月~11月の2か月で、マイコプラズマ肺炎の入院患者数が2倍以上に急増しました。また、中国でもマイコプラズマ肺炎を含む複数の呼吸器疾患が増加していると言われています。
このほか、アメリカやデンマークでもマイコプラズマ肺炎の感染者の増加が報告されています。

流行の原因

流行の原因ははっきりとはわかりませんが、どの国も、2020年から始まった新型コロナウイルスの感染対策を徹底して行ったことで、免疫力が低下したことが原因ではないかと言われています。また、治療薬に耐性のある新たな病原体の可能性も考えられています。

日本の現状と今後

日本では、2020年4月に出された新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言以降、ほかの感染症同様にマイコプラズマ肺炎の感染者も激減していました。しかし、2023年5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に変更されて以降、海外からの旅行者の増加や、マスクや手洗いなどの感染症対策の緩みにより、世界での流行同様に、マイコプラズマ肺炎の大きな流行が起こる可能性が考えられます。

マイコプラズマ肺炎は、飛沫(ひまつ)感染、接触感染で広がっていきます。新型コロナウイルス感染症と同じように、マスク、手洗い、うがいなどの感染対策を徹底することで防ぐことができます。特に子どもが感染しやすいので、学校や放課後の活動中などは十分注意しましょう。

更新:2024.04.26