がんと地域医療連携

四国がんセンター

患者・家族総合支援センター 地域医療連携室

愛媛県松山市南梅本町甲

なぜ今、地域医療連携なのか?

現在、日本は少子高齢化の進展が見込まれる中、限られた医療資源を効果的に活用するため、病院の機能を分かりやすく分類し、どの地域に住む患者さんでも「がん」を含む適切な医療を適切な場所で受けられることを目指しています。患者さんが、地域で継続性のある適切な医療を受けられるようにするためには、各医療機関同士が自らの施設の現状や地域の医療状況に応じて、円滑に連携を図る必要があります。これを「地域医療連携」といいます。

「病診連携」「病病連携」ってなに?

地域医療連携は、大きく2つに分類されます。1つは病院と診療所が、それぞれの役割や機能を分担し、お互いに連携しながらより効率的、効果的な医療を提供する「病診連携」です。もう1つは、病院がその機能や役割を明確にし、日頃から病院同士で連携を取り合いながら、患者さんの病状に応じた適切な医療を提供する「病病連携」です。

当院は、「がんの積極的治療を行う急性期病院」という機能を持ち、県内外の病院や診療所、クリニックから治療目的でがん患者さんの紹介を受けています。

当院を受診するには

当院を受診するには、原則外来予約が必要です。患者さんが直接病院に電話をかけて予約を取るのは大変ですが、当院では、診療所やクリニック、病院から患者さんの紹介状(正式には診療情報提供書といいます)をファクスで送ってもらうと、希望の日時の外来予約をお取りします(図)。外来予約票は、紹介元の診療所や病院にファクスで送りますので、外来で待っている間に受診の予約が取れるというシステムになっています。

フローチャート
図 四国がんセンターFAX予約の流れ

また、患者さんをお待たせしないように、ファクスが届いてから20分以内の予約調整を推奨しています。患者さんの受診後は、医師が紹介元の診療所や病院宛に、治療方針や検査の結果などを記載した返書を送っています。

そのほか、当院には、市外や県外など遠方からの紹介患者さんも多く、必要なときには患者さんの地元の病院や診療所に治療の継続や検査の依頼、在宅医療の相談なども行っています。このように当院では、患者さんがどこでもがん診療が受けられるように、地域医療連携を積極的に行っています。

更新:2024.10.21