患者さんを支える家族の方へ 家族みんなで乗り越えていくために

四国がんセンター

緩和ケアセンター 精神腫瘍科 がん相談支援センター

愛媛県松山市南梅本町甲

家族のつらさ

大切な家族ががんという病気になることは、大変つらい出来事です。これからのことを考えて不安になったり、「一番つらいのは本人だから……」と、ご自身のストレスを溜め込んでしまいがちです。実は、家族は「第二の患者」といわれるほど、心労が大きいといわれています。不眠や食欲不振、気持ちの落ち込みだけでなく、お金のことや患者さんとの接し方など、心配なことがありましたら、外来、病棟スタッフ、がん相談支援センターにご相談ください。また、患者・家族総合支援センター〝暖だん〞では、心と体をリラックスさせるストレスマネジメントセミナーを定期的に開催しています。どうぞご参加ください。

お子さんへの支援

当院では、2011年より「チャイルドケアプロジェクト」を発足させ、お子さんのいらっしゃる患者さんが安心して療養生活を送ることができるように、家族全体の支援に取り組んでいます。

親である患者さんが病気になると、これまでのように十分に子どもの世話ができず、そのことでご自身を責めてしまいがちです。また、お子さんも、家族の異変に気づきながらも、心配な気持ちを抑えているかもしれません。そうしたお子さんのストレスは、年齢、性格、環境などによってさまざまですが、年齢にかかわらず、子どもの話に耳を傾け、周囲が適切な対応をすることで、子どもは落ち着きを取り戻し、困難を乗り越えていく力を発揮します。

「子どもに病気のことを言いたくない」「子どもにどう話そう」「子どもの様子が気になる」など、お子さんにかかわることがありましたら、外来、病棟スタッフ、がん相談支援センターにご相談ください。子どもの行動・心理に詳しい臨床心理士が対応します。

また、当院では、患者さんのお子さんに対し、がんに対する正しい知識やストレスマネジメントなどを伝えています(写真1)。さらに、同じ立場の子どもたちで学びあう心理教育プログラム「キッズ探検隊」を開催しています(写真2)。詳しくは患者・家族総合支援センターホームページをご覧ください。

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写真1 検査技師より説明を受けている子ども
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写真2 夏休みキッズ探検隊「がんを見つけよう」

更新:2024.01.25