パーキンソン病って、どんな病気?

脳神経内科

どのように診断するの?

パーキンソン病の診断には、神経診察と画像などの検査所見の両者が重要です。パーキンソン病は脳内で産生されるドパミンという物質が減少することで、体の動きに異常が生じる病気で、振戦(しんせん)(手足、体の震え)、無動(むどう)(動きがゆっくりとなる)、筋強剛(きんきょうごう)(こわばりとして感じる場合があります)、姿勢反射障害(転倒しやすい)といった症状が現れます。パーキンソン病とよく似た症状が出る病気(パーキンソン症候群)もあり、それぞれ治療法も異なるため、正しく診断することが重要です。

診断には、神経診察に加えて、画像検査(ドパミントランスポーターSPECT〈写真1〉、MIBG心筋シンチ〈写真2〉、頭部MRI等)、血液検査などが有効で、診断精度が上がります。当院でも画像検査を実施することにより、早期診断につなげています。

写真
写真1 ドパミントランスポーターSPECT画像
写真
写真2 MIBG心筋シンチ画像

パーキンソン病は治るの?

残念ながら、現時点ではドパミン産生神経細胞がなぜ障害されるかは正確には分かっておらず、完治することはありません。しかし、減少したドパミンを補充したり、バランスの崩れた神経活動を調整する薬剤により、症状が改善することは期待できます。作用の仕方が異なる薬剤が複数あり、症状に合わせて調整を行います。薬剤治療が困難な場合には、脳への電気刺激、腸管への薬剤持続注入といった治療法も登場し、治療選択の幅が広がっています。

テレビを見ているときなど、意識せずくつろいでいるときの手足の震え、最近同年代の人に比べて歩くのが遅くなった、ボタンをはめにくくなった、といった症状で気づくことが多いようです。ゆっくりした進行なので、久しぶりに会った人に指摘されることもあります。老化とは異なり、薬剤が有効であることが多く、このような症状がみられたら受診を検討してみましょう。

更新:2022.03.29