新しい命をはぐくむ―周産母子センターについて

浜松医科大学医学部附属病院

周産母子センター 

静岡県浜松市東区半田山

一人ひとりに寄り添った医療の提供

持病があるけど無事に出産できる?

当院はさまざまな診療科があり、大学病院として最新の医療を行っています。もともと持病がある方でも、関係する科や薬剤師と連携し、母児にとってより良い妊娠と分娩(ぶんべん)の管理ができるように努めています。

上の子のときは急に血圧が上がって帝王切開になったけど大丈夫?

前回の分娩で早産や妊娠高血圧症候群があった場合も、前回の妊娠経過の情報や患者さん一人ひとりの状態を評価して、適切な医療を提供できるようにしています。

また、周産母子センターのスタッフは、いち早く胎児を娩出(べんしゅつ)する超緊急帝王切開や産後の出血が多い場合でも、安全で迅速に対応できるよう、日頃からトレーニングをしています。

さらに、麻酔科蘇生科と連携し、より安全な無痛分娩の提供に努めています(「高リスク妊娠・出産・無痛分娩―安全で負担の少ない出産をめざして」参照)

周産母子センターのリニューアル!

2022年1月に、周産母子センターがリニューアルしました。新生児エリア(NICU、GCU)では、より多くの治療が必要な赤ちゃんを受け入れることができるようになりました。

また、産科エリアでは、分娩室や陣痛室が新しくきれいになりました(写真1)。機能的にも充実し、無痛分娩の対応数も増やすことができ、これまでより充実した母児の集中的なケアが行える体制となりました。

写真
写真1 リニューアルしたBloom Birth エリア(陣痛室・分娩室)

妊娠中から分娩後まで安心して入院および通院してもらえるよう、スタッフ一同心がけています。

妊娠中から産後まで充実した支援

妊娠中や産後は、赤ちゃんのこと、授乳のこと、家族のサポートのこと、経済的なことなど、さまざまな不安を抱えることが多いと思います。1人で抱え込まずに安心して妊娠と分娩、育児ができるよう、医師、助産師が協力し、継続してサポートできる体制をとっています。

産後は、助産実践能力が一定水準に達していることを認められた「アドバンス助産師」(日本助産評価機構認証)による、乳房ケアや育児相談外来を通じて、悩みを共有できる場を作っています。住んでいる地域に帰っても心配がないように、地域行政へサポートを依頼しています。2022年度中に産後ケア事業も開始する予定です。

また、2019年から、周産期メンタルサポートチームによる、こころの不調がある方へのサポートを行っています。

更新:2024.10.29