前立腺がん

福井大学医学部附属病院

泌尿器科

福井県吉田郡永平寺町

前立腺について

男性の膀胱（ぼうこう）の下に位置し、尿道の周りを取り囲む、栗の実のような形です。

精液の一部やPSA蛋白（たんぱく）を作っています。

前立腺がんは、前立腺の細胞が無秩序に自己増殖することにより発生します。

採血検査（PSA）などにより、早期発見ができれば治癒が可能です。リンパ節や骨に転移することもあります。60歳以上の高齢になると、病気にかかる比率は顕著に高くなります。

多くの場合、早期の前立腺がんは自覚症状がありません。しかし、尿が出にくい、排尿の回数が多いなどの前立腺肥大症の症状に付随することもあります。前立腺肥大症と同時に起こることもあります。

主な治療法は、監視療法、手術（外科治療）、放射線治療、内分泌療法（ホルモン療法）、化学療法です。

監視療法とは、３～６か月ごとの直腸診とPSA検査、１～３年ごとの前立腺生検を行い、病状悪化の兆しを観察します。手術はロボットの手（ダビンチ）を使って、お腹(なか)の小さな穴から行います。

更新：2023.09.13