すべては安心できる手術を提供するために
富山大学附属病院
手術部
富山県富山市杉谷
手術部とは?
手術部では、手術が安全にかつ円滑に遂行できるように、外科医や麻酔科医、看護師はもちろんですが、臨床工学技士や臨床検査技師、診療放射線技師、薬剤師など、手術とその前後の診療にかかわるすべての医療スタッフが、お互いの職務を理解し、その役割分担を明確にしてチーム医療を行っています。
執刀医は、高い技術とやさしい心で患者さんと向き合い、麻酔科医は、患者さんの全身管理と痛みのコントロールに気を配り、看護師は、患者さんの心の看護や手術介助を担当し、チームとして安全な手術の提供を目指しています。
ハイブリッド手術室と支援ロボット
ハイブリッド手術室とは、手術台と心・脳血管Ⅹ線撮影装置を組み合わせた手術室のことで、Ⅹ線透視・撮影を行いながら、すぐに高画質な3次元画像を作成することができ、血管内手術や経カテーテル的大動脈弁置換術(ちかんじゅつ)などの、先進的な手術にも対応できます。
また、3Dカメラシステムや手術支援ロボットシステムの導入により、先進的で患者さんの負担が少ない内視鏡手術を、迅速かつ安全に実施することが可能になりました。これらは、今後新たな術式への応用も期待されており、常に技術レベルの向上を目指して、チームとして日々精進しています。
ハイブリッド手術室は“手術室”であり、造影を必要としない通常の手術も行うことができますし、もちろん全身麻酔も実施できるように設備も整っています。カテーテル治療のみでは困難だった場合、そのまま外科的処置を追加施行することで、より安全、確実な治療を行うことができる体制がとれます。内科、外科というくくりを超えて両者が力を合わせて、より高度な治療を行うための部屋がハイブリッド手術室なのです。
更新:2022.03.08