高度の専門性を要する脊椎脊髄外科領域の治療－スパインセンター

スパインセンターの役割

脊椎脊髄（せきついせきずい）外科の領域の疾患に対する治療は、患者さんの年齢や個々の病態などに応じて、適切な治療が異なってきます。手術適応に関する判断、手術を行う時期に関する判断、手術方法の選択、手術を行う範囲の選択などに関して、いずれも高度な専門的知識に基づく判断が必要です。また、脊椎脊髄外科の領域の疾患は、患者さんの病態に関する正確な評価を行った上で、長期的視点に基づいた治療を行っていくことが極めて重要な領域であり、当院のような高度な専門性を有する病院で治療を行うことが極めて重要な領域の疾患です。

治療を行っていく上で、それぞれの患者さんにとって最善の方向性となるように、脊椎・脊髄診療部門の医師全員が集まって行うカンファレンス（話し合い）の場で、治療方針や手術を行う場合、どのような手術を施行するかについて十分なディスカッション（議論）を行っています。

脊椎・脊髄診療には、診療科としては整形外科、脳神経外科、救急科、放射線科など、また、コメディカルとしては看護部門やリハビリテーション部門など、さまざまな部門に属するスタッフが関与し、チームとして診療を行っていきます。スパインセンターとしてこれらのスタッフの総力を結集し、専門性と質の高い脊椎・脊髄診療を行っていくために、当院では脊椎・脊髄科（脊椎外科）という脊椎・脊髄診療に特化した部門を設置しています。

当院の脊椎・脊髄診療部門は、脊椎脊髄外科領域の疾患治療に関する高い専門性を有する部門として、これまでさまざまな形で発展を遂げてきました。高いプロ意識を持って脊椎脊髄外科領域の医療に取り組む当院の伝統を、より良い形で発展させて、さらに質の高い医療を患者さんに提供していくべく、また、当院の脊椎・脊髄診療部門が、脊椎脊髄疾患を有する患者さん、特に高度な専門性を要する治療が必要な患者さんにとっての「最後の砦」としての機能を果たし続け、さらなる進化を遂げ続けていけるよう、当院の脊椎・脊髄診療部門のスタッフ一同、日々、尽力しています。

更新：2024.10.21