受診相談係:精神科受診のタイミングと受診相談の流れ

地域医療連携室

受診相談係:精神科受診のタイミングと受診相談の流れ

精神科を受診したことがない方やそのご家族の方にとっては、どのような症状があるときに受診すればよいか分からないと思います。ここでは、専門分野に分けてまとめ、受診の仕方をお知らせします。

成人で相談が多い病気の受診タイミング

まずは、成人で相談が多い病気のグループごとの相談のポイントや早いうちに相談、受診した方がよい症状や問題をまとめました。病気の詳しい症状については、各疾患の説明も参考にしてください。

<統合失調症の場合>
幻覚、妄想、支離滅裂といった症状が出ることが多いです。(詳しくは 「統合失調症」を参照してください)
上記の症状によって、食事や睡眠が極端にとれなくなり生命の危険も感じるような場合、自分を傷つけたり自殺を図ろうとする場合、家族を含めて他人に暴言を浴びせたり、危害を加えようとしたりする場合などは、早めの相談、受診が必要です。
<うつ病の場合>
朝は落ち込んでいたけれど、夕方には元気になっている、上司に注意されて数日落ち込んだなどということは誰にでもありますが、ポイントは、症状が2週間以上続くことです。(詳しくは 「気分障害」を参照してください)
落ち込んでいるということは自分で気づかないことも多いです。また、眠れないということが2週間以上続くということはうつ病の症状である可能性があります。自分ではなかなか決断できないので、家族や身近な人たちが気づいたら相談、受診につなげてあげてください。
また、食事や睡眠が極端にとれなくなり生命の危険も感じるような場合、自分を傷つけたり自殺を図ろうとする場合、起きている間じっとできないなどは、早めの相談、受診が必要です。
<双極性感情障害(躁うつ病)の場合>
双極性感情障害の場合、躁状態とうつ状態がありますが、うつ状態に関しては、上記うつ病と同じ注意が必要です。躁状態では、家族を含めて他人に暴言を浴びせたり、危害を加えようとしたり、社会的に問題になるような行動がみられたりする場合などは、早めの相談、受診が必要です。(詳しくは、「気分障害」を参照してください)
<不安症の場合>
ポイントは、過度の不安状態が続き、日常生活に影響が出ていることです。我慢したり、やりたいことができなかったり、他人より疲れやすかったりするなどしているのに受診していない方が実は多くいます。症状の詳細について 「不安症」を参照して、当てはまる場合には相談、受診してください。
<発達障害の場合>
発達障害は、自閉スペクトラム症やADHDといったいくつかの障害をまとめて言います。それぞれの症状の詳細は 「自閉スペクトラム症」「その他の発達障害」を参照してください。これらの症状があり、社会生活を送る上で不便を感じたり、支障を来した時に、精神科の受診を検討している方が多いです。

その他にも、「強迫症」「解離症」「PTSD」「適応障害」「睡眠障害」など多くの精神疾患があります。それぞれの疾患のページを参照してみてください。

精神科病院の敷居はまだまだ高いと思いますが、自分たちだけで抱えこむのではなく、なるべく早い段階で精神科病院に相談いただけたらと思います。受診した方がよいかどうかも含めて相談してもらい、問題解決の一助になれたら幸いです。

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依存症の受診タイミング

依存症専門外来は、当院は古くから行っており、多くの患者さんが受診、通院しています。当院では、主にアルコール依存症、薬物依存症、ギャンブル依存症の受診を受け付けています。症状など詳細については、「アルコール依存症」「薬物依存症」「ギャンブル依存症」「その他の依存症」を参照してください。

依存症関連の問題を抱えていらっしゃる方は、まず地域の精神保健福祉センターや保健所の嗜癖相談窓口に行かれる場合もあります。そしてそこで精神科病院への相談を勧められて受診につながるという方もいらっしゃいます。家庭の崩壊、生活の破綻を招く前に一日も早く、精神科に受診し、治療、生活の立て直しに取り組まれることをお勧めします。

患者さんが受診を拒む場合には、臨床心理士によるご家族からの相談も受け付けています。

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認知症の受診タイミング

認知症は、物忘れは年をとったら誰にでもあるからと思って受診が遅れることが多いです。進行を遅らせるためには認知症の初め、もしくはその前の段階で発見することが大事です。日常生活を送る上で、変化を見逃さないことが大切です。もともとできていたことが、時間がかかったりできなくなっているのではないかと周囲の方が感じたら、受診につなげてください。認知症の症状については、「認知症全般 認知症の治療&ケア:予防・早期発見から最新治療まで一貫した専門的サポート体制」「アルツハイマー型認知症」「アルツハイマー型認知症以外の認知症」を参照してください。

認知症が進行すると、それに伴う行動・心理面の症状(BPSD)が出ることがあります。それによって、食事がとれなくなったり、家族を含めた他人に暴言や暴力がみられたり、社会的に問題を起こしたりする場合には、早めの相談、受診が必要です。

児童思春期で相談が多い病気の受診タイミング

児童思春期で相談の多い疾患や症状などについては、「ゲーム障害」「自閉スペクトラム症」「その他の発達障害」「不登校」「児童虐待(愛着障害)」「重症心身障害・強度行動障害」を参照してください。

児童思春期の専門外来はまだ少なく、一方で受診の希望は年々増加しており、当院でも受診を長期間待っていただいている状況が続いています。多くのお子さんやご家族を診察するために、外来での診察時間も短くなっています。そのため、短期間であっても入院治療をお勧めしています。生活リズム改善やゲームとの距離をとるだけでも、お子さん、ご家族ともに日常生活が送りやすくなったりしています。入院治療については、「児童思春期病棟の紹介:入院生活を通して、長期的によりよい育ちをサポート」を参照してください。入院治療をご希望の方は、優先して診察予約を行う場合もありますので、受診予約をする際に入院治療希望であることをお伝えください。

親の立場からは、お子さんそれぞれの症状があることで、心ならずもお子さんを激しく叱責したことから、受診を考える方もいらっしゃるようです。また、お子さんの養育や家事に追われ、ご自身が不眠、食欲不振、抑うつ的になる方もおられます。お子さんの悩みを、自分だけで抱えこむのではなく、専門的な機関に相談されてもいいのではないでしょうか。受診をされましたら、お子さんの支援に必要な関係機関や支援サービスなどもご紹介させていただきます。

まずは電話で受診相談

当院への受診や入院を希望するときには、当院の代表電話にお電話ください。「受診(入院)の相談」と伝えてもらうと、受診相談係におつなぎします。

受診相談窓口での対応

当院受診相談係のソーシャルワーカー2名で対応しています

受付日時法:
月曜日から金曜日の8:30から17:00まで
※受診中断後3か月以上たった方は、新患扱いとし、いったん受診相談係が受け、診療を行う医師を選定いたします。
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受診相談係の質問内容

名前、性別、生年月日、住所、電話番号、どなたが相談者か、当院の受診歴、いつからどのようなことでお困りか、精神科の受診歴、精神科の入院歴など。
これらに加えて…

<依存症の場合>
症状の有無、仕事など社会生活への影響、治療への意欲、食欲、身体疾患の有無、かかりつけ医の有無、家族サポートを希望されるかなど。
<老年期の場合>
介護度、同居家族の有無、ADL(日常生活動作)、歩行状態、排せつ、食事など、かかりつけ医の有無、頭部の手術歴、体内の金属、ペースメーカーの有無など。
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対応の検討・アドバイス、受診予約

以上の内容をもとに、各外来の医師に受診予約を入れます。その後各相談者に受診予約の日時をお知らせします。

緊急に対応が必要と考えられる場合や受診相談係では判断が難しい場合などは、統括診療部長(外来診療部長)に報告し、精神科への受診や入院が必要であるか、当院での受診、入院が望ましいかなどを検討し、当院での受診などが望ましい場合には各外来の医師に受診予約を入れます。その後各相談者に受診予約の日時をお知らせします。緊急性のある場合は即日、それ以外の場合もできるだけ早期に予約を入れるように調整します。

精神科への受診などが適切ではない場合、精神科への受診前に身体科への受診が必要な場合、精神科受診よりも保健所などの相談機関への相談が望ましい場合、当院以外の精神科への受診が望ましい場合もあり、その際は的確なアドバイスを行います。

児童思春期の場合

名前、性別、生年月日、住所、電話番号、どなたが相談者か、当院の受診歴、いつからどのようなことでお困りか、健診での指摘はあったか、こだわりの有無、癇癪(かんしゃく)の有無、対人関係の問題について、学校でどのような支援を受けているか、本人の養育環境、本人の受診の意思、精神科もしくは発達専門の小児科受診歴、心理検査などの実施歴、手帳取得の有無、かかりつけ医の有無など。

以上の情報をもとに、統括診療部長(外来診療部長)に報告し、新患調整会議で協議します。その結果を受診相談係が受け、相談者に受診の日時をお知らせしています。

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更新:2026.08.14