患者さんと病院職員を感染から守るため~見えない敵と戦ってます!

富山大学附属病院

感染制御部

富山県富山市杉谷

私たちの敵は?その戦略は?

感染を引き起こす原因は、私たち人間の体や生活環境に無数に存在しているばい菌(微生物)です。しかし、その微生物たちは、とても小さすぎて人間の目で見つけることができません。

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私たちは、そんな見えない敵が患者さんの体の中に入らないように日々戦っています。その戦略は、見えない敵がどこに多く存在しているか、また患者さんの体内に敵が入る可能性のある道筋はどこかを考え、そこを食い止めることが感染防止対策につながると全病院職員へ伝えています。

最も効果的な対策は、誰でもができる「手洗い・手指消毒」です。微生物は自ら移動することはできません。人間の手という乗り物によって移動します。

しかし、私たち病院職員が実施するだけでは、感染防止対策は万全ではありません。患者さんとその家族・面会者の方々の協力もとても重要になります。

それぞれの専門性を生かしたチーム活動

私たちのチームは、感染に関連した専門知識を持つ、医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師とサポートしてくれる事務で活動しています。

毎日、微生物検査の最新情報をキャッチし、問題となる菌が出たときは、早期に対策を実施するよう指導しています。

また、週に2回病院内をチームでパトロールし、現場で日常的に感染防止対策が実施できているかをチェックし、患者さんと職員を感染から守るため日々活動しています。

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きちんと手洗いしたつもりでも案外洗い残しが多くみられます。

①まず流水で手をぬらし、②石鹸を泡立て、③指先・指の間・親指部分を特に意識して、④30秒間は洗いましょう。また、手荒れがあると細かい傷の中にばい菌がたくさん住みつきます。手洗い後は、①しっかり乾燥させる、②ハンドクリームなどでケアをしましょう。

更新:2022.03.08