救急科の開設ー当院の専門的医療をさらに安心して受けていただけます

救急科 地域医療連携室

救急科について

2021年、当院に救急科が開設されました。これにより、現在では救急室に救急専門の医師と看護師が常駐しており、救急車で来院した患者さんに、迅速な救急診療を提供しています。

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写真1 救急処置室の様子

当院はがん診療や高度専門医療を軸に、滋賀県内から多くの患者さんが受診しています。救急科の開設により、かかりつけの患者さんが急変されたときにも、安心して救急診療を受けていただけるようになりました。また、近隣地域から救急車で来院する初診の患者さんにも治療を受けていただきやすくなりました。

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写真2 救急受入れ要請への対応

心肺停止患者さんへの対応

心肺停止患者さんの救急車搬入に際しては、循環器内科と共同して診療にあたっています。これにより、心肺停止の原因が心臓にあった場合、速やかに心臓カテーテルによる治療を行うことができるほか、心肺補助装置(ECMO/PCPS)を用いた蘇生を行うことが可能となっています。

急性冠症候群の患者さんへの対応

急性冠症候群が疑われる患者さんの救急車搬入に際しても、循環器内科と共同して診療を開始します。救急科が全身管理を行いながら、循環器内科が心臓の評価、心臓カテーテル検査の準備を行うことにより、安全かつ1分でも早い閉塞した冠動脈の再開通をめざしています。

また、当院は心臓血管外科も有することから、急性冠症候群に見えた症状が大血管病変であった場合も、他院に搬送を行うことなく緊急手術や管理を行うことができます。

脳卒中患者さんへの対応

脳卒中が疑われる患者さんの救急車搬入については、救急科による全身状態の評価と安定化を行ったのち、CTやMRIなどの必要な画像検査を迅速に行います。

脳神経外科や脳神経内科と協力し、緊急手術やカテーテルによる血管内治療、血栓溶解療法を行うことが可能となっています。

がん患者さんへの対応

当院はがん拠点病院であり、がん治療を受けているかかりつけ患者さんが多いのが特徴です。そのため、がん治療を受けている方の救急受診の割合が高くなっています。

がん患者さんが受診する救急の場面では、がんそのものの増大進展により臓器が圧迫されることによる症状や腸などが閉塞して起こる病気、がんからの出血、がん治療の副作用や合併症など、緊急治療を要するさまざまな病態があります。

がん救急の領域であっても、救急科はまず全身状態を安定化させます。その後、必要な専門的対応を判断し、当該各科と連携を行います。また、終末期においても診療方針を確認しながら、緩和的な救急診療を行うこともあります。

救急科の設立により、当院ではさらに安心してがん治療を受けていただくことができます。

小児患者さんへの対応

2021年には小児科も開設し、救急科の医師が兼任しています。したがって、当院の小児科は救急領域を専門としています。外来診療は開設しておらず、現在は主に新型コロナウイルスに感染した小児患者さんの入院管理を行っています。

また、隣接する滋賀県立小児保健医療センターは、滋賀県内の医療的ケア児(*)や重症心身障害児を診る基幹病院として、多数の小児患者さんが入院しています。当院は滋賀県立小児保健医療センターと連携し、これらの子どもたちの急変時にも対応しています。

今後は小児患者さんの外傷や病気によって要請された救急車の受け入れも展開する予定です。

*医療的ケア児:NICU(集中治療室)等に長期入院した後、引き続き人工呼吸器や胃ろうなどを使用した、たんの吸引や経管栄養など、高度な医療的ケアが日常的に必要な子どものこと

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写真3 救急入口表示

更新:2022.03.29