狭心症や心筋梗塞の症状、治療のことを教えてください

循環器内科 心臓血管外科

狭心症や心筋梗塞って、どんな病気?

心臓の周りにある冠動脈(かんどうみゃく)という動脈が細くなる病気を狭心症(きょうしんしょう)、冠動脈が閉塞(へいそく)する病気を心筋梗塞(しんきんこうそく)といいます。

狭心症には2種類あります。

①労作性(ろうさせい)狭心症

動脈硬化が原因となる狭心症です。運動時(階段を昇ったり重いものを持ったり)に胸痛や胸部圧迫感が生じます。通常は5〜15分程度症状が続きますが、安静にすれば症状は消失します。一般的に左側の胸部に胸痛を自覚することが多いですが、左腕・右側の胸部・肩・歯の痛みで発症することもあります。

②冠れん縮性狭心症

冠動脈が痙攣(けいれん)を起こして縮むこと(れん縮といいます)によって生じる狭心症です。労作性狭心症とは違って、安静時に症状が出ます。そのため異型狭心症とも呼ばれます。明け方や寒いとき、飲酒後に症状が出やすいです。

狭心症の中でも、痛みが強くなったり、頻回(ひんかい)に出現したり、持続時間が長くなったりする場合は、不安定狭心症と呼びます。不安定狭心症は心筋梗塞になりやすいので、至急、病院の受診が必要です。

心筋梗塞は狭心症と異なり、冠動脈が完全に閉塞して全く血液が流れなくなる状態が続きますので、通常、胸痛や胸部圧迫感は30分以上続き、冷汗を伴うことが多いです。もともと狭心症の症状がなく、いきなり心筋梗塞となる場合もあります。心筋梗塞は命にかかわる可能性が高いので、すぐに救急車を呼んで病院にいくことが重要です。

狭心症や心筋梗塞が疑われたら?

危険な病気のため、すぐに病院を受診することをお勧めします。検査は、心電図・血液検査・心エコー・運動負荷心電図・ホルター心電図・冠動脈CT・心筋シンチグラム・冠動脈造影があげられます。ほとんどの検査が受診当日でも可能です。

治療には、薬物治療・カテーテル治療・バイパス手術があります。冠動脈の病変の状況に応じて、治療法を選択します。急性心筋梗塞(写真)であれば、緊急でカテーテル治療が必要になります。

写真
写真 急性心筋梗塞の冠動脈造影写真

更新:2022.03.29