高精度放射線治療装置を3種類持つのは国内唯一!

札幌孝仁会記念病院

SAFRA札幌高機能放射線治療センター

北海道札幌市西区宮の沢

3種類の使い分け

当院には最新の陽子線治療装置がありますが、そのほかにもX線の高精度照射機器であるサイバーナイフとトモセラピーを保有しています。サイバーナイフはピンポイント照射を、トモセラピーは広い範囲のIMRT(強度変調放射線治療)を得意としています。これらの高精度放射線治療機器は、それぞれに特徴を持っています。当院は、がんの病態によりこれら3種類の最新機器を使い分け、患者さんにベストな放射線治療の提供をめざす、国内唯一の施設となっています(2023年9月現在)。

「図」は、違った時期において、3か所にがんが発症した例です。その時々において最適な放射線治療機器を検討した結果、陽子線治療(赤枠)、サイバーナイフ(水色枠)、およびトモセラピー(黄色枠)にてそれぞれのがんを治療しています。胸部(きょうぶ)においては、正常な肺や心臓の線量を極力低減させるために、ピタッと止まる性質を持つ陽子線治療が行われました。上腹部においては、がんとその周囲の領域を面で治療する必要があり、トモセラピーが選択されました。下腹部においては、小さながんの病変であり、サイバーナイフによるピンポイント照射が行われました。

図
図 3種類の高精度放射線治療装置を使い分けて行った例

更新:2024.07.29