感染症に関することなら何時でも対応します!-総合感染症センター

富山大学附属病院

感染症科 検査輸血細胞治療部

富山県富山市杉谷

総合感染症センターとは?

抗菌薬(抗生物質)が効きにくい薬剤耐性感染症が世界的に拡大し、社会的に大きな影響を与えています。このような中、2018年5月に感染症に関する予防・制御・診断・治療・研究を統括する総合感染症センターを新たに立ち上げました。センター内に臨床部門、研究開発・検査部門を設置し、24時間365日体制で専門的な知識と経験に基づいた高い水準の感染症専門診療および世界トップレベルの研究開発・検査拠点として活動しています。

イラスト
図 総合感染症センターロゴ

臨床部門(診療分野と臨床研究分野)とは?

診療分野では、感染症科を中心に他の診療科の協力を得て、あらゆる感染症に対して24時間365日体制で対応しています。

写真
写真1 診療部門(感染症科)スタッフ
専門的な知識と経験に基づいた高い水準の感染症専門診療
一人ひとりの患者さんに合わせた、新しい個別化抗菌化学療法を提供することが可能です。
輸入感染症・渡航者外来(ワクチン接種)の対応
北陸地方で唯一、熱帯病治療薬研究班希少薬剤使用機関に所属しており、重症マラリアに有効なグルコン酸キニーネ等の国内未承認薬を保管しています。
地域医療連携
地域医療機関からホットラインを通じて24時間365日コンサルテーションを受ける体制が確立されています。

臨床研究分野では、バイオ医薬・核酸医薬・抗体医薬を含めた主として感染症治療に関する臨床研究・治験を行います。

研究開発・検査部門とは?

感染症における新たな検査技術の研究開発を行うとともに、富山大学附属病院(総合感染症センター)独自の検査を実施しています。

写真
写真2 研究開発・検査部門

研究開発分野

当部門では以下のようなトップレベルの研究開発を行っています。

起炎菌迅速同定法
採血後4~5時間という早さで感染症の原因となる菌を同定します。この技術は国内特許・国際特許を取得しています。
起炎菌迅速定量法
血液などの患者検体中にいる菌数を素早く測定します。菌数によって感染症が重症かどうか?治療が上手くいっているかどうか?を判定します。現在、この検査が行えるのは当院のみです。
真菌迅速同定法
感染症の原因となる真菌(カンジダ菌種)を素早く同定します。
子宮内感染症迅速検査法
切迫早産の原因となる羊水中の菌を素早く同定し、菌数を測定します。本検査は当院産科婦人科との共同研究として実施しています。
迅速薬剤感受性試験法
感染症の原因となる菌に対し、どの抗菌薬が効くかを素早く判定します。

検査分野

上記した検査を院内で実施するとともに、他施設からの受託も行っています。

創薬分野

感染症(ウイルス、細菌、真菌)の新しい薬剤の開発を企業と共に取り組みます。

更新:2022.08.10