質の高い脳卒中医療の提供を目指す-脳卒中センター
藤田医科大学病院
脳卒中科
愛知県豊明市沓掛町町田楽ヶ窪
脳卒中とは
脳にはたくさんの血管が走っていて、酸素や栄養を供給しています。脳卒中とはこれらの血管が詰まったり、破れて出血したりして起こる病気で、血管が詰まると脳梗塞(のうこうそく)、血管が破れると脳出血やくも膜下出血になります。
「日本の脳卒中による死亡者は年間約13万人で、死亡原因の第4位を占めており、脳卒中は寝たきりの最大の原因でもあります。脳卒中は高齢化により今後ますます増加することが予想されています」(『脳卒中治療ガイドライン2015』日本脳卒中学会、協和企画、2015年)。
「包括的脳卒中診療」を提供する脳卒中チーム医療
脳卒中はいったん発症すると麻痺(まひ)や言語障害などの後遺症が残ること、死亡の原因となることがあります。しかし、速やかに適切な治療を開始できれば、症状が劇的に改善する可能性があります。このような脳卒中の治療を提供するための施設が脳卒中センターです。2019年より日本全国でその認定が開始されました。欧米では、以前から、高度な脳卒中治療を24時間提供できる「包括的脳卒中センター」と呼ばれるものが整備され、社会復帰率の向上や死亡率の低下に貢献してきました。当院でも脳卒中科を中心としたチームが包括的脳卒中センターの役割を果たしています。
当院の脳卒中診療の特徴は以下の4点です。
- 脳卒中科、脳神経外科、脳神経内科、総合救急内科、放射線科などの診療科が連携し、24時間体制で脳卒中患者さんを受け入れて、薬物療法、血管内治療および開頭手術が提供可能である。
- 脳卒中診療にかかわる病院内のすべてのスタッフが連携し、迅速な治療を提供可能である。
- 脳卒中発症初期から、リハビリテーション科と連携してリハビリテーションを提供している。
- 脳卒中に合併するさまざまな疾患を複数の専門診療科と連携して治療している。
これからも、質の高い脳卒中医療の提供を行い、地域に貢献していくことを目指しています。
更新:2022.03.08