最新の手術と高度な治療を私たちが支えています

山梨大学医学部附属病院

手術部、 集中治療部

山梨県中央市下河東

手術部

高度な手術を支え、患者さんの不安に寄り添います

手術室では、看護師55人が24時間365日、安心して手術が受けられるように、常に緊張感をもって準備をしています。手術の範囲は頭から足の先まで全身に及び、各診療科の医師と力を合わせて、1年間で6,500件以上の手術を行っています。

最新の手術機器を用いたり、新しい術式を導入したりする際には、パイオニアとなる病院への見学や学習会を必ず行います。さらに診療科医師を中心にチームを作り、繰り返しシミュレーションを実施したうえで、安全に手術が行えるように完璧な準備をして、手術当日を迎えます。また、手術の一つひとつにマニュアルを作成したうえで手術に臨み、定期的にチームで手順を検証して、より安全な手術ができるように取り組んでいます。

手術室には専門的な知識を持った、日本看護協会認定の手術看護認定看護師がいて、患者さん個々の特徴に合わせた体位の保持や、安全な手術ができるように、定期的に学習を開催しています。

手術を受ける患者さんは、強い緊張や不安を持っています。そのため私たち手術室看護師は、すべての患者さんが安心して手術が受けられるように、手術前日に患者さんを訪問し、手術の流れや処置についてお話しし、不安の軽減に努めています。手術後も患者さんのもとにうかがい、創(きず)の痛みや手術後の経過だけでなく、手術室での不安や看護師の対応について確認し、より良い手術室看護につなげています。

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写真 手術部のスタッフ

集中治療部

患者さんの命と尊厳を守るスペシャリスト集団

私たちは、年齢も病気も時間も関係なく、集中治療を必要とするすべての患者さんが安心して治療を受けることができるように、チーム一丸となって取り組んでいます。医師・看護師・薬剤師・臨床工学技士・理学療法士など、多職種が毎日カンファレンス(検討会)を行って、それぞれ専門的な視点で意見交換をし、患者さんの意思を尊重した最善の治療と看護が提供できるよう努めています。多くの医療機器に囲まれ意識がない状態であっても、患者さんの尊厳を大切にしており、処置やケアの際には、その都度やさしく声をかけながら実施しています。

また、手術後の回復には早期離床が不可欠で、患者さんと一緒に目標を決めてリハビリを進めていきます。集中治療室に入室している患者さんのご家族は、常に患者さんを心配していますし、患者さんも家族の励ましを必要としていますので、電話やオンラインを活用して、患者さんやご家族の思いをつなぐ看護をしています。

集中治療部には、専門的で高度な技術をもった集中ケア認定看護師と救急看護認定看護師(いずれも日本看護協会認定)がいて、より高度で最新の治療を行う際には、学習会を開催したり、マニュアルを作成したりするなど、安全に治療が継続できるように努めています。

私たちは患者さんが安全に安心して手術に臨めるように、手術前に病棟を訪問し、手術に対する不安な思いや不明な点などをうかがっています。遠慮せずなんでも聞いて、少しでも安心して治療に臨んでいただきたいと考えています。

更新:2024.04.26