呼吸器病センターについて
済生会吹田病院
呼吸器病センター
大阪府吹田市川園町
内科・外科・放射線科の緊密な連携
呼吸器内科は1990年、呼吸器外科は1994年に開設され、新病院移転後の2008年に呼吸器病センター(内科・外科)となりました。それまでは呼吸器内科・呼吸器外科は別々の外来でしたが、センター化してからは同じ外来で診療するようになり、診療や手術の相談などが今まで以上にスムーズにできるようになりました。
肺がんなどの腫瘍性疾患(しゅようせいしっかん)では呼吸器内科(診断・化学療法などの治療)、呼吸器外科(手術・術後治療)、放射線科(画像診断・放射線治療)の緊密な連携が不可欠ですが、当院では毎週木曜に3科合同の検討会を行って相談の上、診断・治療を進めるようにしています(図)。また、初診から治療開始までの期間をできる限り短縮するよう努力しています。
呼吸器の専門医による最新の医療
当呼吸器病センターには、呼吸器内科9人(呼吸器学会認定呼吸器専門医7人)、呼吸器外科2人(呼吸器外科専門医合同委員会認定呼吸器外科専門医1人)の常勤医が在籍し、地域の呼吸器疾患の中核病院として、専門的な治療を行っています。抗がん剤による化学療法の専門医(日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医)も在籍していますので、安心して治療を受けていただけます。
内科では肺がんなどの腫瘍性疾患、間質性肺炎(かんしつせいはいえん)などのびまん性肺疾患、肺炎などの感染症、慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)(肺気腫(はいきしゅ))、喘息(ぜんそく)、気胸(ききょう)、睡眠時無呼吸などを、外科では肺がんや縦隔腫瘍(じゅうかくしゅよう)、気胸などを主に診療しています。
診断では内視鏡に力を入れており、呼吸器内科で気管支鏡、局所麻酔下胸腔鏡(きょうくうきょう)を行いますが、気管支鏡では超音波気管支鏡(EBUS)による小型腫瘤(しゅりゅう)やリンパ節病変の診断を積極的に実施しています。呼吸器内科の透視室・手術室での気管支鏡件数は年300例以上です。呼吸器外科では、ほぼ全例に胸腔鏡を用いて年間約100例(肺がんが約60例)の手術を行っています。
また、放射線治療部門には2014年度、高精度放射線治療システムが導入され、従来の胸部放射線照射に加え、肺の定位放射線治療や肺がん脳転移に対する定位手術的照射法など、より精密な治療が可能となっています。
更新:2022.08.15