パーキンソン病

福井大学医学部附属病院

脳神経内科

福井県吉田郡永平寺町

パーキンソン病とは

1817年にジェームズ・パーキンソンにより初めて報告された病気です。

思ったタイミングで歩き出せない(1歩目が出にくい)、小刻みですり足な歩行になる、安静時に手や足がふるえるなどの症状がみられます。

60歳以上では100人に1人に発症し、国内の難病に指定されています。

原因

円滑な運動を行うのに重要な脳神経細胞である、「ドパミン」という神経伝達物質(脳内ホルモンの1つ)を産生する神経細胞が減少することで発症します。この神経細胞が減ってしまう根本的な原因は不明です。

イラスト
神経伝達物質ドパミンの働き

症状

運動に関連した4大症状は、運動緩慢(かんまん)・無動、筋強剛(きんきょうごう)、静止時振戦(しんせん)、姿勢保持障害です。運動に関連しない症状は、便秘、排尿障害、起立性低血圧、抑うつ、睡眠障害、幻覚などです。

イラスト
パーキンソン病の4大症状

治療

一般的に内服薬(L-ドパなど)による内科的治療と運動療法(日常的な、あるいはリハビリテーション)をまず行います。治療開始後、数年して運動合併症が出現してきた場合など、状況に応じて外科的治療(デバイス治療;脳深部刺激療法、L-ドパ持続経腸療法、L-ドパ持続皮下注療法)を組み合わせることがあります。

更新:2025.03.31

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