一人ひとりを尊重し、温かい看護を提供します

平塚市民病院

看護部

神奈川県平塚市南原

「尊重と思いやり」を看護部基本理念に

当院は、神奈川県湘南西部における地域の基幹病院として急性期医療を担っています。2016年5月には新館の運用が開始となり、2017年4月には救命救急センターの指定を受けました。

患者さんの高齢化・重症化が進む中、安全で安心な看護を提供するためには、知識・技術はもとより、変化に柔軟に対応する力が求められます。

しかし、どんなに知識や技術を磨いても、患者さんやご家族に寄り添う姿勢がなければ良い看護はできません。看護部では「尊重と思いやり」を基本理念に、患者さん一人ひとりを尊重し、思いやりの心をもって看護の実践を大切にしています。

専門職としてのスキルアップができる環境づくり

急性期病院として、安全で質の高い看護を提供するために、私たち看護師は「学び続けること」がとても重要です。病院や看護部の理念・方針に沿った看護師を育成するため、院内研修体制の充実、院外研修や研究活動、進学制度の充実にも取り組み、キャリアアップに向けて個々のニーズを尊重し、学びを支援する土壌があります。

職員同士がお互いの成長を支え、いきいきと働き続けることができる環境づくりに取り組んでいます。

看護部理念・方針

専門性の高い看護師を育成し、看護の質向上と地域貢献

質の高い看護を実践していくためには、人材育成はとても重要と考えています。

看護部では、新人から師長に至るまでの継続教育に力を入れるとともに、より専門性の高い看護師の育成と活用に取り組んでいます。

認定看護師は、公益社団法人日本看護協会が主催する各専門分野に特化した研修を受講し、資格を取得します。現在、当院には10分野(感染管理、集中ケア、皮膚・排泄ケア、がん化学療法看護、緩和ケア、新生児集中ケア、救急看護、糖尿病看護、手術看護、透析看護)に計15人の認定看護師が院内外で活躍しています。

院内では、皮膚・排泄ケア認定看護師によるスキンケア外来、糖尿病看護認定看護師によるフットケア外来などの専門外来に携わるとともに、医師・薬剤師・管理栄養士・臨床工学技士・理学療法士等他部門との連携を図りながら勉強会の開催も行っています。

また、地域の医療機関や福祉施設の看護職員を対象とした研修の講師や、一般市民を対象として健康の維持・増進に関するイベントへの参加も積極的に行っています(表、写真1、2)。

認定領域 活動の一例
感染管理 高齢者施設における感染対策勉強会など(写真1)
集中ケア 地域の公開講座において一般市民対象に「熱中症予防」の講演、地域の薬剤師を対象に「フィジカルアセスメント」の研修講師
皮膚・排泄ケア 神奈川ストーマリハビリテーション講習会講師
緩和ケア 地域の訪問看護師とともに「エンドオブライフケア(終末期)」の研修会の開催
糖尿病看護 世界糖尿病デーに糖尿病発症予防イベントの開催
認定看護師合同 地域の「ちゅうおうフェスタ」での講師(写真2)
表 当院の認定看護師による院内外活動の一例
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写真1 高齢者施設における感染対策勉強会の様子
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写真2 ちゅうおうフェスタの様子(中央公民館)

少子・超高齢化社会を迎える中、これからの看護師には、患者さんが今まで生活していた地域で自分らしく生活できるように支援をしていく活動が求められています。

そのためには、それぞれの専門性を院内外のチーム活動に生かしていくことが重要と考えています。

医療を取り巻く環境の変化が著しい昨今ですが、変化に柔軟にかつ迅速に対応できるよう、自己研鑽も怠ることはありません。2か月に一度は「認定看護師会」を開催し、お互いの活動状況を共有するとともに、より良い活動に向けた検討を行っています(写真3)。

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写真3 認定看護師会の様子

今後もそれぞれの専門分野における実践、教育、研究活動などに一人ひとりが主体的に取り組むことができるように、活動を支援していきます。

更新:2024.10.21