チーム医療の中でリハビリテーションができること
平塚市民病院
リハビリテーション技術科
神奈川県平塚市南原
当院のリハビリテーション
当院のリハビリテーション(以下、リハビリという)では、理学療法士8名、作業療法士4名、言語聴覚士2名が在籍しています。「理学療法」は、筋力・体力や、立つ、歩くといった基本的な体の能力の回復を促す練習などをします。「作業療法」は、手の機能回復のお手伝いをします。また、箸(はし)やスプーンで食事をする練習や、着替えの練習など、日常生活にかかわることを行います。「言語聴覚療法」は、コミュニケーションがうまく取れるように、言葉の練習をします。また、食事が飲み込めない方などに対して、うまく飲み込めるような方策を考えて練習をします。
1人の患者さんに対し、それぞれが専門性を生かして、患者さんの生活の質が高められるように努力しています。
チーム医療とリハビリテーション
チーム医療では、1人の患者さんに対し、「図」の通り、多くの医療関係者がかかわって最善の治療を行います。それにより、別の解決方法が生み出されたり、それぞれの得意分野が発揮され相乗効果が生まれ、さらに大きな力となり、患者さんに対してよりよい治療が行われます。
当科がかかわる主なチーム医療を紹介します。
- 呼吸サポートチーム
- 肺の病気などにより、人工呼吸器をつけた患者さんに、呼吸器が早く外れるようにかかわります。リハビリでは、体を起こしたり、呼吸を助ける練習を促します。
- 栄養サポートチーム
- 食べられず栄養が不足している患者さんに、どうしたら食べられるか、栄養が取れるかを考えます。リハビリでは、食べるときの姿勢や食べ方、食べ物の形や軟らかさなどを提案します。
- 褥瘡(じょくそう)(床ずれ)対策チーム
- 床ずれができてしまった患者さんに、床ずれの治療や再発防止に努めます。リハビリでは、寝ているときに床ずれができない姿勢がとれるよう調整します。
- 緩和ケアチーム
- がんの患者さんの痛みを和らげて、生活しやすい環境を作ります。リハビリでは、痛みがなるべく出ないような体の動かし方や、生活の仕方を提案します。
- 糖尿病対策チーム
- 糖尿病の患者さんの病気が進まないように努めます。リハビリでは、患者さんに合った運動の仕方をアドバイスします。
このように当科は、機能回復練習だけではなく、さまざまなチーム医療で活躍しています。
更新:2024.08.22