糖尿病治療、主役はあなた!ー管理栄養士や専門職があなたの治療をサポートします
平塚市民病院
栄養科
神奈川県平塚市南原
チームで取り組む糖尿病治療
糖尿病の治療には、食事療法、運動療法、薬物療法の3大療法があります。当院では、糖尿病患者さんの治療の一環として、糖尿病教室、教育入院(2泊3日、7泊8日)を行っています。医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士がチーム一丸となり、患者さんに接し糖尿病治療の一助になっています。糖尿病は自己管理が要(かなめ)、患者さんの生活に沿ったアドバイスが肝心です。管理栄養士が、患者さんの食習慣から内服が確実に行われていないことを確認した場合に、薬剤師や主治医に情報提供し、投薬時間や投薬内容の変更につなげます。看護師から食習慣の情報が提供されれば、改善に向けて管理栄養士が食事内容の提案をします。多職種の目で患者さんのサポートを行っています。
当院には、糖尿病患者の会「湘友会(しょうゆうかい)」があり、食事勉強会や茶話会を開催し、普段の診療時とは違う食事やお茶を楽しみながら、患者さん同士や医療スタッフが交流できる機会となっています。食事は、その日の講義のテーマに沿った特別メニューを管理栄養士が考案し、毎回好評を得ています。
また、地域住民や職員への糖尿病の啓発活動の一環で疾病予防を目的として毎年11月に「ブルーサークルフェスタ」を開催しています。毎年11月14日は国際連合が世界糖尿病デーに指定した日で、国際連合がブルーサークルをそのシンボルマークとしました。ブルーサークルフェスタはそこから名付けられたイベントです。11月14日を含む1週間を全国糖尿病週間とし、その週に開催しています。無償の血糖測定や栄養相談、血圧測定、身体計測は行列ができるほどで、関心の高さがうかがえます。
栄養相談室の役割
当科では、外来や入院患者さんを対象に栄養相談を行っています。食生活の調整が必要な方は、糖尿病のほかに腎臓病、心臓病、高血圧症、脂質異常症、妊産婦や小児など多岐にわたります。近年は、飲み込み(嚥下障害(えんげしょうがい))に対する食事形態の相談が増加しています。
食生活改善には継続的なサポートが大切です。季節ごと、個人の生活に合わせた提案を心がけています。一緒に健やかな食生活を送ってみませんか?
栄養相談室にぜひ足を運んでください。
更新:2024.10.18