災害拠点病院の役割

平塚市民病院

災害医療企画室

神奈川県平塚市南原

災害時、市民の皆さんを守るために

当院は、1995年1月に甚大な被害をもたらした阪神淡路大震災の教訓をもとに全国で整備された災害拠点病院の1つです。神奈川県では33病院が指定を受けています。その役割は、災害時に地域の医療活動の中心となり、被災地からの重症傷病者の受け入れ、医療救護班の派遣、傷病者の広域後方搬送への対応などを行うことです。そのために日頃からの準備や体制作りを、当院の医師、看護師、医療技術者、薬剤師、事務職員が参加・構成する災害医療企画室が中心となって行っています。

災害に備えた施設・機器・備蓄の整備、定期的な災害対応訓練、消火避難訓練、職員への災害研修の実施、災害対応マニュアルの作成・改訂などを継続的に実施しています。国の訓練を受けたDMAT(災害派遣医療チーム)も、当院の職員で2チーム編成しています。病院の建て替えで、建物の全面的な免震・耐震化、屋上ヘリポートの整備も行いました。

写真
写真1 災害対応訓練(模擬傷病者受け入れ)

当院では、大地震による津波や建物のクラッシュを想定した迅速な初動対応の確立を重視しており、そのための情報会議室の設置、院内の情報収集システムの電子化、複数の院内外との情報交換ツール(衛星電話、MCA無線、簡易無線など)の整備を行っています。また、行政、消防、医師会とも協力体制を敷いており、いざというときには市民の皆さんの生命・健康を守るための活動を行います。

写真
写真2 災害医療企画室会議

更新:2022.08.08