安心安全で快適なお産を!
済生会吹田病院
周産期センター
大阪府吹田市川園町
私たちの理念
済生会吹田病院は済生(生命を救うこと)の心を基に医療を提供しています。妊娠・出産に関しても、妊婦さんの立場にたった医療の提供を第一とし、安心できる医療環境のもとで医療を行うことをモットーにしています。正常妊娠はできるだけ自然分娩することを心掛け、異常妊娠・異常分娩や新生児異常に対しては迅速に対応し、専門性の高い医療を提供します。
「周産期センター」「NICU/GCU」って何?
産婦人科の領域である産科は、文字通りお産(分娩)を扱う診療科です。これをさらに充実させて新生児科の機能を加え、それぞれの専門のスタッフや施設を備えて出産前後(周産期)の時期を母子ともに手厚くフォローするようにつくられたのが「周産期センター」です。1996年、厚生省(現厚生労働省)が周産期の母子医療を守る目的で全国に設置しました。当院も大阪府から「地域周産期母子医療センター」の認定を受けています。赤ちゃんが早く生まれてしまったり、小さく生まれてしまったり、重い病気を抱えて生まれた場合、赤ちゃんの救命のための集中治療を行う施設が「新生児集中治療室」で、周産期センター認定の条件にもなっています。中でも最も重症の赤ちゃんを扱うのがNICU、容態が落ち着いた赤ちゃんを扱うのがGCUで、当院は両方を備えています。
お産中に、お母さんやお腹(なか)の中の赤ちゃんが急変することは少なくありません。当院は「周産期センター」を併設することで安心安全なお産を提供できるよう努めています。
スタッフ、設備、システムの充実でさらなる安心安全を!
開設当時より、全国有数の分娩数を誇ってきた当院は、少子化の進む現在も多くの分娩を扱っています。近年、深刻な産科医師と小児科医師の不足が全国的に進んでいますが、当院は常に多数のスタッフ(産婦人科医師9~11人、小児科医師9~10人、助産師40人前後)を確保しています。特に全国的にもまだ少ない周産期医療について、高度な医学知識とスキルを有するスペシャリスト「周産期専門医」は産婦人科医師4人と小児科医師4人が在籍し、自律して助産業務を行えることを日本助産評価機構から認められた「アドバンス助産師」は16人在籍しています。
一方、出生前診断として胎児心臓専門医師による胎児心臓外来では先天性心疾患を診断しています。外来の診察室には全室4Dエコーのある超音波断層装置を備えて異常を早期診断できるようにしています。
また、当院は大阪府の母体救急搬送システム(OGCS)の準基幹病院として、大阪府内一円から切迫早産、多胎妊娠(たたいにんしん)、前置胎盤、妊娠高血圧症、胎盤早期剥離(たいばんそうきはくり)などのハイリスク妊娠や、分娩中・分娩後の大量出血などの搬送を多数(年間100件以上)受け入れて、24時間対応しています。
快適な妊娠生活、快適なお産、快適な育児を!
妊娠すると自身の妊娠・出産・育児のことや赤ちゃんの健康が心配で、精神的にも不安定な状態になることがあります。当院では病棟も外来も全員が助産師の資格を持っていますので安心して気兼ねなく相談できます。産婦さんの不安に寄り添えるよう日々鍛錬したスタッフが対応します。
妊娠中は3回のマタニティー教室、パパママクラス、ベビーマッサージなど、各種教室を開催しています。また、助産師外来では出産準備状況の確認や、陣痛室での過ごし方などのバースプランを一緒に考えています。お産後は2週間後健診、1か月後健診でお母さんの身体的回復だけではなく、疲労や精神状態、母乳育児の状況の確認を行い、育児に対する不安や相談にいつでも対応します。
特に近年、核家族化が進み、家族からの育児支援を充分受けられない方が増え、社会問題となりつつあります。当院は大阪市、吹田市の産後ケア事業(退院直後に、支援が必要な母子を対象にショートステイやデイケアの利用を通じて、母親の心身のケアや育児サポートをし、産後も安心して子育てができる支援体制の確保を図ること)の委託施設であり、「産後ケア」を積極的に取り組んでいます。大阪市、吹田市以外でも、当院以外で出産された方でも利用可能な当院オリジナルな産後ケアもあります。「産後ケア」は母子同室で、専門スタッフが、体と心・育児のサポートを行います。
更新:2024.10.29