高度急性期医療に貢献するリハビリテーションの提供をめざして
釧路孝仁会記念病院
リハビリテーション部
北海道釧路市愛国
リハビリテーションの役割
急性期におけるリハビリテーション(以下、リハ)の役割は、病気やけが、疾患の悪化により入院している患者さんに対して、現行の病気治療のサポートをしながら、できる限り早期から身体活動が可能になるように支援します。また、社会参加に影響をおよぼす身体・認知機能の合併症を予防するためのサポートも行います。
主な仕事内容
診療体制
当院では、すべての診療科の患者さんにリハを提供しています。スタッフ構成は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、公認心理師です。医療チームの一員として、自らの専門性を高め、良質なリハを提供するために、自己研鑽に励み、各種認定資格を取得した者が多数在籍しています。
高度な急性期(※1)医療に貢献するリハ診療として、疾患ごとのリスク管理を行いながら、エビデンス(科学的根拠)に基づいて実践しています。さらに、ロボティクスリハや電気刺激装置の導入、再生医療とのリハ併用療法など、先進医療の提供にも取り組んでおり、質の高いリハを提供できるよう努めています。
※1 急性期:病気・けがを発症後、14日以内(目安)。不安定な状態
入院対応
入院患者さんへの早期リハ介入を掲げ、20年以上前から土日・祝日もリハを提供する「365日リハ提供体制」を整備しています。術後・発症後に休日があっても、リハの開始が遅れないよう、患者さんに対して早期かつ継続的なリハの提供を行っています。
また、当院は法人内関連病院・施設・事業所と連携し、回復期リハ病棟への転院支援や在宅復帰に向けたさまざまな支援、療養施設への退院調整を行っています。そして、すべての患者さんのQOL(生活の質)の向上とWell-being(ウェル・ビーイング)(※2)を追求しています。
※2 Well-being:心身ともに健康で、持続的に幸福な状態
外来対応
発症・術後の早期から介入し、早期退院をめざし、退院後も外来で機能回復をフォローしています。身体機能障害のみならず、高次脳機能障害による生活のしにくさ、コミュニケーションの難しさ、就労や自動車運転の困難さなどに対しても、検査・助言・訓練を設定して、丁寧にかかわっています。
更新:2024.05.28