四国がんセンターのがんサロン 同じ体験をしたから話せること、分かり合えることがあります
四国がんセンター
患者・家族総合支援センター
愛媛県松山市南梅本町甲
患者・家族総合支援センター〝暖だん〟では、大きく分けて3つのタイプのサロンを開催しています(表)。〝暖だん〟のサロンには、四国がんセンターに限らず、他院に通院中のがん患者さんやご家族も参加していただけます。
ひまわりサロン
がん体験者同士の自由な語り合い、気持ちの分かち合いを目的としたサロンです。語り合いの進行は、ピアサポーター(*1)が行います。参加者の話を聞き、時にはピアサポーターが自らの体験を話すこともあります。医療者は原則参加しません。
*1 ピアサポーター/患者または家族としてのがん経験を有し、研修を終了している者
憩いのサロン
憩いのサロンは、医療関係者のミニレクチャーによる「知識獲得」と、同じ疾患や症状、家族役割、社会的役割など「より共通性の高い方々との交流」を目的としています。ミニレクチャーや語り合いの進行役は、医療関係者が務めます。同じ疑問や困りごとを抱えている参加者同士だからこそ、サロンで知り得たことやそれぞれの生活上の工夫が、「すぐに役立つ情報」となっています。
ふれあいサロン
がん患者さんは、病気をきっかけに気軽に趣味や外出が楽しめなくなる場合があります。そんな思いを抱える患者さんや〝暖だん〞利用者の声を受け、患者さんが安心できる「病院」という場所で、安全に活動体験ができるサロンを始めました。講師役は、病院ボランティアグループ「ふれ愛」のメンバーや〝暖だん〞イベントボランティア(*2)の皆さんです。内容は、アロマセラピー、絵手紙、ケア帽子作り、書道、体操、タクティールケア(*3)、フラワーセラピー、コーラス、笑いヨガなど、さまざまです。参加した方には心地よい疲れや達成感を感じていただけます。
イベントボランティアとして、四国がんセンターとは直接関わりのない地域の方にも多数ご協力いただいています。
「ぜひ私も協力したい」と思われる方、私たちと一緒に活動しませんか?
*2 イベントボランティア/自身のがん経験や自分の特技・趣味を生かして、〝暖だん〟で活動するボランティア
*3 タクティールケア/柔らかく包み込むように相手の身体に触れるケア。肌と肌との触れ合いを通して、相手の不安や痛みを和らげる効果がある
更新:2024.10.18