眼科 患者さんに安心して受けてもらえる斜視手術をめざして

中部ろうさい病院

眼科

愛知県名古屋市港区港明

チームで支える斜視治療

斜視とは、右眼と左眼の視線が違う方向に向かっている状態をいいます。

斜視があると、乳幼児では両眼で見る力(立体視)が育たなかったり、視力が発達しなかったりします(弱視)。また、学童や成人ではものが2つに見える(複視)を訴えることもあります。斜視は外見上の問題だけでなく、本人の見え方にも問題が起こるのです。

イラスト
図 内斜視、外斜視

斜視の治療について

①眼鏡による治療

調節性内斜視などは、遠視を矯正する眼鏡をかけることにより眼の位置が改善します。目立たないほどの斜視でも複視があれば、プリズムの入った眼鏡で消失させることもできます。また、斜視のある眼に弱視を伴っている場合は、遮蔽(しゃへい)訓練(視力良好な眼を隠して弱視の眼を使わせる)を行います。

②手術による治療

調節性内斜視などは、遠視を矯正する眼鏡をかけることにより眼の位置が改善します。目立たないほどの斜視でも複視があれば、プリズムの入った眼鏡で消失させることもできます。また、斜視のある眼に弱視を伴っている場合は、遮蔽(しゃへい)訓練(視力良好な眼を隠して弱視の眼を使わせる)を行います。

手術は、内斜視や外斜視のみの手術で30分弱、これに上斜視の手術が加わる場合は、計45分程度になります。翌朝には眼帯を外すことができ、眼の位置や見え方がどの程度改善したかがおおまかに分かります。当院での手術は、基本的に1泊2日の入院で行います。

③ボツリヌス注射による治療

急性内斜視や甲状腺眼症(こうじょうせんがんしょう)による斜視などは、眼球に付いている筋肉への注射を行うことにより、一時的な改善を見込める可能性があります。

チームで患者さんと家族を温かな気持ちで支えます

看護師およびクラークデスク

当院は、名古屋大学眼科との連携も深く、遠方からの患者さんも多くいらっしゃいます。外来スタッフは、患者さんが快適に受診できるよう常に心を配っています。

視能訓練士

斜視は、どのくらい視線がずれているかで手術量が決まるため、経験豊富な訓練士が丁寧で正確な測定をしています。

*視力や斜視などの眼科検査を行う国家資格を持つ専門技術職

麻酔科

当院には多くの麻酔医がいます。乳幼児や学童、希望があれば成人の方も全身麻酔での手術を受けられる設備を整えており、安心して全身麻酔での手術を受けてもらえるよう努めています。

担当医師

「患者さんが満足できる眼の位置にしてあげたい」という思いを持ちつつ、15年の月日が経ちました。名古屋大学附属病院での斜視外来も担当している経験を生かしながら、当院の診療にあたっています。外来診察時に最も大事にしていることは、丁寧な説明です。また、患者さんが納得できるように、丁寧に治療や手術を行っています。

眼科の特徴

眼科は、眼球および眼附属器(まぶた・涙道(るいどう)など)を診療の対象とする科です。疾患としては、白内障・緑内障・糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)・斜視などを治療します。また、手術に関しては、白内障手術・斜視手術・硝子体手術・レーザー手術・外来小手術などを行っており、年間の手術件数は約500例です。

更新:2022.03.23