大動脈瘤の治療について教えてください

心臓血管外科 循環器内科

どんな状態だと大動脈瘤の治療が必要?

大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)は小さい間は痛みなどの症状はなく、放っておいて問題ありません。しかし、サイズが大きくなると破裂の危険が高くなるため、治療が必要です。おおむね、胸部では6cm、腹部では5cm以上で手術を考えます。

どんな治療法があるの?

破裂の予防には、まず高血圧の方は薬をもらって140mmHg以下の正常血圧を維持することが大切です。破裂という爆弾を処理するには外科治療が必要です。人工血管を用いて動脈瘤を置換(ちかん)する手術が根本的な治療(図1)となりますが、大きな皮膚切開が必要です。

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図1 人工血管置換術

近年、ステントグラフトという人工血管を動脈瘤の内部に挿入して(図2)、破裂を回避する方法が開発されました。動脈瘤の場所や形によって不可能な場合もありますが、患者さんの体への負担が少なく、高齢者の方には適しています。利点欠点はそれぞれありますので、専門医との相談をお勧めします。

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図2 ステントグラフト内挿術

人工血管置換術とステントグラフトを組み合わせて、広範囲の大動脈瘤の治療も可能となっています。

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更新:2022.03.29