白癬(水虫)の基礎知識ー正しく知って治したい

済生会吹田病院

皮膚科

大阪府吹田市川園町

水虫ってどんな病気?

日本人の5人に1人がかかっているといわれる水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビが原因で起こる感染症です。蒸し暑い梅雨時に症状が悪化することが多いのは、ほかのカビと同様、白癬菌が高温多湿を好むためです。足の爪や手、また、わきなどにも広がることがあり、注意が必要です。

水虫の4つのタイプ(図)

図
図 水虫の4つのタイプ
趾間(しかん)型
最もよく見られるタイプです

  • 足の指が白くただれる、皮がむける
  • むずがゆい、あるいは、ひどくなって痛い
小水疱型
梅雨から夏場に増えます

  • 土ふまずや足の裏に赤い小さな水疱ができる
  • かゆみが強い
爪水虫(爪白癬)
爪の中に白癬菌が入って発症

  • 爪の先から黄白色に変色し、分厚くなる
  • かゆみはない
角化(かくか)型
治りにくい水虫

  • 足の裏、特にかかとの角質が分厚くなる
  • 表面がごわごわして粉をふく、皮がむける
  • かゆみはない

水虫の治療

水虫の治療は、まずは医師の診断を受け、症状に合わせた薬や治療法を見つけることから始めましょう。実際、水虫のように見えて違う皮膚の病気の場合もあるので、診察を受けることは重要です。完治するまで時間のかかる病気ですが、医師と相談し、根気よく取り組むことが大切です。

水虫予防のポイント

  • 感染源に注意!
    水虫は、はがれ落ちた皮膚を介して他人にうつる病気。複数の人が使う履物やマットには直接、素足でふれないのが無難。家族に感染者がいるときは、共有をしないように。
  • 清潔第一!
    足を毎日、石鹸を使って、指の間、かかとなど、くまなく洗ってください。
  • 乾燥を忘れずに!
    せっかくきれいに洗っても、指の間などに水分が残ると水虫の温床になりかねません。面倒でも水分はよくふき取ってください。
  • 通気も大事!
    靴下や靴、ストッキングは通気性の良い清潔なものを。夏場は靴下を1日2回、履き替えるのもお勧めです。

更新:2022.03.28