がん患者家族サロン「サポートサロン えん」

いわき市医療センター

がん相談支援センター

福島県いわき市内郷御厩町久世原

「サポートサロンえん」とは?

当院は、がん患者さんや家族がゆったりくつろぎ、安らげる場を提供すること、また必要な支援につながるためのサポートを行うことを目的として、「サポートサロンえん」を開設しました(写真)。「サポートサロンえん」は、平日は毎日開所しており、看護師が常駐し、来室した方へのさまざまな支援を行っています。

写真
写真 「サポートサロンえん」の様子

少しでもほっとできる場所になればとの思いから、セルフサービスでのお茶やコーヒーなどの提供もしています。

「サポートサロンえん」の由来

「えん」の名称には、次のような思いが込められています。

  • さまざまな「縁」がつながる場
  • 穏やかに「円(まる)い」こころで過ごせる場
  • 必要なときに必要な「支援」が受けられる場(図)
イラスト
図 「サポートサロンえん」の由来

病院に来ると、どうしても治療や検査などで緊張したり、不安な気持ちになったりします。この場所が安心して療養生活を送るための一助となればと考えています。

「サポートサロンえん」ではこんなことを行っています

1.ミニ講演&茶話会の開催

毎月1回、院内の職員が交代でさまざまなテーマでミニ講演を行っています。これまで、看護師、薬剤師、栄養士、臨床心理士、放射線技師、リハビリテーションスタッフ、医療ソーシャルワーカー、事務職員などが担当しました。ミニ講演の後は、お茶を飲みながら参加者同士で療養生活の悩みや思いを語りあったり、情報交換などを行っています。

2.情報提供

患者さんや家族が、必要な情報を得ることができるよう、がんに関するパンフレット、リーフレット等を設置し、インターネットで情報の検索ができるようにしています。

3.看護師による傾聴や心理的サポート

常駐している看護師が、がんの治療や療養生活に関する不安や悩みなどをお聞きし、安心して治療に専念できるようサポートしています。相談内容によって、がん相談支援センターや院内の各専門職員と連携をとっています。

4.専門相談日の開設

「サポートサロンえん」を窓口として、栄養士による「食事と栄養の相談」、薬剤師による「お薬の相談」、臨床心理士による「こころの相談」を受けています。毎月1回の予約制です。

5.患者会やピアサポーター主催のサロンへの支援

ピアサポーターによるサロンの開催や患者会の活動の際に、必要に応じて常駐の看護師やその他の医療専門職がサポートしています。

6.その他体験型イベントの開催

多くの方に「サポートサロンえん」を知ってもらい、活用していただくための取り組みとして、パステルアートや絵本の読み聞かせ体験なども行っています。

気軽に利用してください

何となく不安で誰かに話を聞いてほしい方や、ちょっと弱音や愚痴も聞いてほしい方、患者さんが治療を行っている待ち時間に患者さんには言えない思いを語る家族など、「サポートサロンえん」にはたくさんの方が訪れます。日頃、自分ひとりで抱えている悩みや疑問を話したりすることで、安心感や癒(いや)しを得ることにつながり、患者さんや家族が、穏やかなこころで、治療や療養生活を送ることができるようお手伝いができればと考えています。気軽に利用してください。

更新:2024.10.18

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