安心してのぞめるお産

大阪母子医療センター

産科

大阪府和泉市室堂町

安心してのぞめるお産とは、「産婦さんがお産に集中できる状態にあること」ととらえています。不安や心配が強いと、お産に集中できません。産婦さんが、自分と赤ちゃんの力を信じてお産にのぞめるよう、そしてその後の育児が安心して行えるよう、大阪母子医療センターには妊娠中から産後までトータルにサポートする体制が整っています。

そのサポート体制について、「妊娠期」「分娩期」「育児期」3つの時期に分けてご紹介します。

妊娠期のサポート

〈安心ポイント1〉助産師による個別相談がある

妊娠中の体の悩みは人それぞれです。そこで、妊婦健診の際に助産師が妊婦さん一人ひとりの体調や悩みに対して相談にのっています。心身ともに健やかに妊娠生活が送れるようお手伝いしています。また、お産や育児に向けての準備についてもお話しています。

〈安心ポイント2〉助産師によるファミリーエコーがある(注1)

お腹(なか)の中の赤ちゃんの様子を、家族で見ていただく機会があります。エコー(超音波)によるリアルな映像に、赤ちゃんへの愛おしさもふくらむことでしょう。

〈安心ポイント3〉両親学級(ほほえみ学級)がある

妊娠生活やお産のこと、そして育児のことなどをお伝えする教室があります。月に1度は土曜開催もあり、パートナーの方との参加も大歓迎です。

〈安心ポイント4〉助産外来がある(注2)

妊娠中期まで経過が順調の方は、ご希望によって助産師による妊婦健診を受けることができます。30分程度助産師とゆっくり話しながら、ご自分の体や赤ちゃんと向き合う時間を持ちませんか。パートナーの方や上のお子さんとも一緒に受診できます。
(注1)妊娠糖尿病のスクリーニング検査の待ち時間に、希望される方のみ行います。
(注2)対象者は年齢や持病がないなどの条件があります。

分娩期のサポート

〈安心ポイント5〉お産に携わるスタッフは全員助産師である

お産が少しでも順調に進むように、助産師が常に産婦さんのことを見守っています。お産中はどのように過ごしたらよいかなどを的確にアドバイスします。

〈安心ポイント6〉産科、新生児科、麻酔科など緊急時もチーム医療で対応している

何があるか分からないのもお産の一面です。緊急のときも、複数(科)の医師や助産師、看護師が24時間のチーム体制で対応しています。

〈安心ポイント7〉立ち合い分娩ができる

経腟分娩の場合、陣痛を夫婦で乗り越えたり、赤ちゃんの誕生の時を家族で迎えたりすることができます(注3)。

〈安心ポイント8〉早期母子接触(カンガルーケア)ができる

生まれたての赤ちゃんと母親が肌と肌を触れ合わせることで、母子の絆を深めたり、赤ちゃんの抵抗力を高めるといった良い効果があります。赤ちゃんの呼吸の状態などをスタッフが観察しながら、安全に配慮して行います。
(注3) 帝王切開の場合は、手術室には入れません。パートナーの方に限り、手術室隣の蘇生室(生まれた赤ちゃんを診察する部屋)に入ることができます。

育児期のサポート

〈安心ポイント9〉母児同室(母親と赤ちゃんは一緒の部屋)で過ごす

赤ちゃんにとって、母親と一緒に過ごすことはとても自然なことです。そばにいる赤ちゃんの欲求を感じ取りすぐにおっぱいをあげることで、おっぱいの出もよくなります。赤ちゃんがどうして泣いているかが分からず、悩むこともしばしばあるかもしれません。困ったときはスタッフにも相談しながら、少しずつ育児に慣れていってください。

〈安心ポイント10〉上のお子さんも面会できる(注4)

個室に限り、産後のお部屋に上のお子さんも入室できます。

〈安心ポイント11〉産後2週間健診(子育てサポート外来)がある

産後2週間の時期に当センターにお集まりいただき、赤ちゃんの体重を測ったり、お母さん同士が育児の悩みなどを語らったりする機会があります。

〈安心ポイント12〉母乳外来がある

「母乳が足りているか心配」または「おっぱいが痛くてつらい」など、母乳育児に関する悩みを個別で相談にのっています。助産師や看護師が、乳房の状態や授乳の様子を診てアドバイスします。

〈安心ポイント13〉電話相談がある

産後1か月までの間、ご自身の体のことや育児のことで困っていることなどを電話で相談できます。

〈安心ポイント14〉産後1か月健診で助産師との個別相談がある

産後1か月健診で当センターでの受診は終了します。その際、妊婦健診時と同じく助産師が産後の体調のこと、母乳のこと、また赤ちゃんのことなどについて個別で相談にのっています。

〈安心ポイント15〉産後ケア入院ができる

育児をサポートしてくれる人がいないなどの理由で育児に悩んでいる方は、退院後に再度入院することができます。助産師などからアドバイスを受けたり、休息したりすることで、リフレッシュしてまた自宅での育児にのぞめます。

〈安心ポイント16〉地域の保健師と連携している

育児は、皆さんがお住まいの地域で行っていくことになります。育児に不安がある場合などは、当センターからお住まいの地域担当の保健師に連絡することで、速やかに保健師がサポートしてくれます。

(注4)お子さんへの問診や体温チェックがあります。
このようなサポート体制のもと、妊娠中からご自身の産む力を育みながら過ごし、自信と安心を持って当センターでお産にのぞんでみませんか。そして、私たちと一緒に楽しい育児をスタートさせましょう。

更新:2024.01.26