疲れやすい:漢方や鍼灸による自然療法で元気になろう!

札幌孝仁会記念病院

東洋医学診療科

北海道札幌市西区宮の沢

疲れやすい原因

疲れやすいという症状を起こす原因として、急に起きた場合は、心臓疾患やウイルス感染症が疑われます。一方、慢性的なものであれば、過労、睡眠不足、精神的疲労などの蓄積のほかに、肝炎(かんえん)、肝硬変(かんこうへん)、アルコール性肝障害などによる肝臓機能の低下、甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)、貧血、糖尿病、ウイルス性疾患や免疫異常などによる慢性疲労症候群、睡眠時無呼吸症候群、うつ病などが疑われます。

東洋医学のアプローチ

疲れやすいとのことで、多くの患者さんが病院に検査に来ます。特に原因を見つけられなかった場合に、東洋医学のアプローチをしてみることをお勧めします。

東洋医学とは

当科は、同じ人体に対して、現代医学とは全く違った視点で心身をみており、治療法としては古代から続く自然療法である漢方薬や鍼灸(しんきゅう)を使うのが特徴です。東洋医学では心身のバランス(均衡)とハーモニー(調和)を重視しており、病気になる原因として不摂生、間違った食習慣、生活習慣、心身の不均衡、心の在り方、環境因子などの因子を挙げています。

私たちはみな違った個体ですので、その不均衡の原因も内容も違い、病気の原因や進展方法、結果、治療に対する反応も千差万別です。つまり、たとえ同じ症状や病気であったとしても、人により使う漢方治療(エキス剤や生薬〈写真〉)、鍼(はり)治療(自費診療)、生活指導の内容が全く違います。これらの個々に合わせた治療を通して、心身をバランスのよい状態に戻してあげれば、人体は自然治癒力を発揮して自ら回復していく、という考え方です。

写真
写真 生薬
診察法/
まず患者さんから話を聞き、その後、全身の皮膚やお腹(なか)、舌を見たり、脈を取ったりして、時間をかけて東洋医学的に診察し診断していきます。
健康を維持する方法とは/
日頃から定期的に健診を活用して病気を早期発見できるように努め、具合が悪いと思ったら早めに受診しましょう。現代医学の検査でも異常の出ない症状、現代医学での治療法がない症状や疾患であれば、一度東洋医学を試してもいいと思います。
担当医からひとこと/
私もかつて重症の難病患者でしたが、東洋医学で元気になりました。あきらめずに、一緒に気長に治療していきましょう。また、留学経験を活かして英語と中国語にも対応しています。気軽に相談してください。

更新:2025.02.06