がん がん 肺がんの分子標的薬治療と免疫療法進行した肺がんでは薬による治療が行われます。肺がんは小細胞肺がんと非小細胞肺がんの2種類に分けられてきました。非小細胞肺がんは肺がん全体の80%以上を占め、治療が難しいがんでした。治療の記事を読む肺がんをはじめとした胸の病気のカメラを使った体にやさしい手術当科は、主に肺や胸壁の病気を手術で治す診療科です。その多くは肺がんに対する手術ですが、それ以外にも、悪性や良性の縦隔腫瘍(じゅうかくしゅよう)(心臓の周りにできる腫瘍)、肺の良性腫瘍、胸膜疾患(肺の表面の膜から出た腫瘍、炎症)、気胸(ききょう)(胸の中に空気が漏(も)れる病気)や手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)(手に汗が多く出る病気)、そして、漏斗胸(ろうときょう)(先天的に胸壁の変形をきたす病気)などの手術を行っています。治療の記事を読む胃がんの治療 ピロリ除菌による予防から進行胃がんまでヘリコバクター・ピロリ菌(ピロリ菌)は胃内に生息する細菌です。国内では約3600万人がピロリ菌に感染している推定されています。ピロリ菌の感染は胃潰瘍(いかいよう)、十二指腸潰瘍や慢性胃炎の原因となります。基本的に乳幼児期に経口的に感染しますが、昔と比べて衛生環境が改善しているために、感染率は若年者では低く、年齢とともに上昇し、高齢者ほど高い傾向にあります。治療の記事を読む胆管・胆道・膵臓の主な病気と安心安全な最新治療肝臓でつくられた胆汁が十二指腸まで流れる経路が胆管です。この胆管の中に結石ができると、乳頭という十二指腸の出口で詰まるために、胆汁の流出が悪くなり、痛みや発熱といった症状が出ます。これが総胆管結石による胆管炎です。 一般的な治療は、内視鏡を用いて、出口の乳頭を電気メスで切り開いて結石を取り出します。通常、ほとんどの総胆管結石はこの治療で結石を取り出すことが可能です。治療の記事を読む最新・最高の大腸がん治療と小腸疾患への取り組み大腸がんは早期の段階で発見できれば、体に負担の少ない内視鏡的(ないしきょうてき)治療で根治することができます。2cm以下の早期大腸がんは、一般的にポリペクトミーあるいは内視鏡的粘膜切除術(ないしきょうてきねんまくせつじょじゅつ)(EMR)という方法でがんを摘除します。治療の記事を読む肝炎・肝がんの最高・最新の治療肝炎を引き起こす肝炎ウイルスのうち、B型とC型は感染が持続すると慢性肝炎となり、肝硬変へ進行し、肝がん(肝細胞がん)の発症に至ります。国内において肝がんの原因として一番多いものは、C型肝炎ウイルスによるもので、全体の約70%を占めています。また、C型肝炎にかかっている人は150万人いると推定されていますが、治療を受けている患者さんは50~80万人にしかすぎず、自分がC型肝炎ウイルスに感染していることを知らない人も多くいると考えられています。治療の記事を読む乳がんの最新治療がんにかかる方は、毎年増加しており、生涯で約半数の方ががんに罹患するようになりました。乳がんは、女性が罹患するがんの中で、最も頻度(ひんど)が高く、この20年間で約2倍に増加し、急速に増えています。特に、40~50歳代の働きざかりの女性に多く、75歳未満のがん死亡の第1位です。治療の記事を読む進化を続ける乳房再建術乳がん治療の進歩によって乳がんの切除範囲を縮小できる例もあり、乳房温存手術により乳房の形態が維持される場合も出てきました。とはいっても、がんの根治のためには乳房の切除は必要になります。乳房温存手術はあくまでも部分切除術であり、切除量が増えるに伴い変形が生じることは避けられません。治療の記事を読む手術支援ロボットで行う低侵襲手術体に負担の少ない、患者さんにやさしい手術が低侵襲手術(ていしんしゅうしゅじゅつ)です。皮膚の切る範囲を減らし、出血を少なく、手術時間を短くすることで実現します。その中心が腹腔鏡(ふくくうきょう)手術です。腹腔鏡手術は体に数か所の小さな穴をあけ、お腹(なか)に内視鏡を挿入して行います。当科では、腹腔鏡手術の技術認定医を中心に、2016年には100例を超える腹腔鏡手術を施行しました。治療の記事を読む最新の皮膚悪性腫瘍の診療皮膚悪性腫瘍(しゅよう)とは、皮膚や脂肪組織などの体表に発生する、いわゆる「皮膚がん」です。当科で行っている皮膚がんの診断と治療についてお話しします。治療の記事を読む頭頸部がんの治療 ─ 当科で行っているがんの手術と再建術 頭頸部(とうけいぶ)とは、顔面から頸部(首)までの部分を意味します。この範囲に含まれる、耳、鼻・副鼻腔(ふくびくう)、口腔(こうくう)・舌、のど(咽頭(いんとう)・喉頭(こうとう))、甲状腺、唾液腺(耳下腺(じかせん)・顎下腺(がくかせん))などにできる、がんが頭頸部がんです。脳・脊髄(せきずい)や目は除きます。治療の記事を読む傷がない!?日本で唯一当院だけで可能な甲状腺手術甲状腺は図1のように首の前がわにあり、代謝や成長などを調節するホルモンを作り出しています。腫瘍ができやすく、手術が必要になることも多くあります。良性腫瘍の方が多いのですが癌(がん)もよくできます。当科では年間 100例前後の甲状腺手術を行っております。治療の記事を読むチーム医療で支える小児がん診療小児がんとは、小児期にできる白血病や悪性リンパ腫など血液のがんのほか、脳腫瘍、横紋筋肉腫、神経芽腫、胚細胞腫瘍、肝芽腫、ウイルムス腫瘍、骨肉腫、ユーイング肉腫、網膜芽腫などの悪性腫瘍も含まれます。 小児がんの多くは、抗がん剤や放射線治療が比較的良く効き、治療法の進歩により、7~8割は治るようになりました。治療の記事を読む子宮頸がんのスペシャリストによる女性の気持ちに寄り添う最新治療子宮は、お腹(なか)の下の真ん中あたりに位置し、大きさは「なすび」程度です。形は、丸い形をした体部と、その下に連続して細長く腟につながっている頸部(けいぶ)があります。子宮頸がんは、この頸部にできるがんです。治療の記事を読む放射線画像診断とIVR 画像通じ臨床各科の診療を支える当院の放射線部は大きく分けると、診断部門とIVRを含めた治療部門から成り立っています。診断部門では、さまざまな機器を使って体の外から病気を発見したり見極めたりしています。IVRは、血管内治療手技を用いて患者さんの病巣に直接治療介入を行います。治療の記事を読むがんの最新放射線治療放射線治療とは放射線という目に見えない光線を患部に当てて、がんを殺すという治療です。がん治療において、放射線治療は外科手術、化学療法とともに治療の3本柱の1つであり、単独治療として行われる場合もありますが、多くは化学療法や手術療法とも併用して施行されます。治療の記事を読む完治を目指した消化器疾患の研究現在では日本人の2人に1人が「がん」になり、3人に1人が「がん」で亡くなる時代となりました。そのうち死亡数が最も多いのは、肺がんで、続いて大腸、胃、膵臓(すいぞう)、肝臓といった消化器がんが6~7割を占めています。特に、大腸がんの死亡数は2012年には女性1位、男性3位となり、50年前に比べて8倍に増加しました。当教室では、第1に手術中心とした治療にて病気が完治することを目指し、技術の向上に同志が切磋琢磨しています。治療の記事を読む安全・安心な薬物治療をサポートさまざまな病気の治療や症状の緩和に薬は不可欠な存在です。一方で、医療の高度化に伴って薬は複雑化しており、適正使用の推進と副作用の早期発見、副作用対策が重要な課題となっています。当院では、全病棟に担当薬剤師を配置し、患者さんの治療を支えるために専門性を活かした活動をしています。治療の記事を読むがん患者さんのQOL(生活の質)を重視した多職種によるチーム医療の推進「緩和ケア」は、特別なものではなく、がんと診断された時から、手術、抗がん剤、放射線治療などの積極的治療と並行して行われるものです。治療の記事を読む最新の統合型PET/MRI装置による生体分子イメージング2015年9月にGE社製としては国内第1号機の統合型PET/MRI装置 『SIGNA PET/MR』(写真1)が福井大学高エネルギー医学研究センターに導入されました。PETとは陽電子(ポジトロン)放出核種で標識した各種薬剤を投与し画像化するもので、生体内の代謝・血流・DNA合成・受容体密度・変性タンパク・酸化ストレスなど様々な機能を評価できます。治療の記事を読む臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリング私たちの体は、さまざまな役割をするたんぱく質などの成分によって作られています。その設計図の役割をしているのが「遺伝子」であり、細胞の核に存在しています。私たちは遺伝子を両方の親からもらうことによって、顔や体型の特徴、体質などを受け継ぎます。誰しも、遺伝子の一部に何らかの変化を持っているものですが、ときにそれが病気の原因となることがあります。治療の記事を読む肺がん肺は左右の胸部に1つずつあり、体の中に酸素を取り入れ、いらなくなった二酸化炭素を外に出す働きをしています。治療の記事を読む膵臓がん膵臓は、胃の後ろにある細長い臓器です。膵臓には2つの役割(消化、血糖のコントロール)があります。治療の記事を読む肝細胞がん肝臓は腹部の右上にあり、食事から吸収した栄養分の取り込みや、体内の有害物質を排出します。治療の記事を読む胃がん胃は袋状の器官で、みぞおちの裏あたりにあります。入ってきた食べ物の固まりをくだき、胃液や消化液と混ぜて、少しずつ十二指腸へ送り出します。治療の記事を読む大腸がん大腸は小腸に続いていて、右下腹部から始まり、お腹(なか)の中を大きく時計回りに回って、肛門につながります。 小腸で消化吸収された食物の残りは、大腸で水分を吸い取られ、固形の便になっていきます。治療の記事を読む乳がん乳房は、母乳(乳汁)をつくる乳腺と、それを包む脂肪組織からなります。治療の記事を読む前立腺がん男性の膀胱(ぼうこう)の下に位置し、尿道の周りを取り囲む、栗の実のような形です。 精液の一部やPSA蛋白(たんぱく)を作っています。治療の記事を読む子宮がん子宮は女性の骨盤内にあり、大きさは鶏の卵程度で、妊娠時に胎児を育てる器官です。 下部の筒状の「子宮頸部(けいぶ)」と、上部の袋状の「子宮体部(たいぶ)」に分けられます。治療の記事を読むがん遺伝子パネル検査って、なに?がんは細胞の遺伝子の異常から起こる病気です。通常の抗がん剤治療は、肺がんや大腸がんなど、「臓器の部位」に応じた治療薬を選んでいます。がん遺伝子パネル検査は、がん細胞が持つ「遺伝子の異常」を一度に調べることによって、遺伝子という側面からその患者さんに合う治療薬がないかを探していきます。治療の記事を読むみのり会は、どんな活動をしているの?「一人じゃないよ」をモットーに、希望をもって実りのある生活をしたいという思いで設立した患者会です。年4回の定例会では講演会や、がん体験の語り、交流会などを行っています。年1回の総会の後にはゴスペルや笑いヨガ、寄席など楽しい企画もあります。治療の記事を読む大学専門ドックは、どんなことをするの?高エネルギー医学研究センターを中心に10年以上の臨床研究と診療の成果をもとに、医療機器を用いたPET-CT腫瘍(しゅよう)ドック・3T-MR脳ドック・PET-MRIドックを開設しています。全身の微細な病気をくっきりととらえる専門ドックは早期発見の頼もしい味方です。治療の記事を読む